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明日を担う
子らよ育て |
バングラに学校贈る |
すでに52校 次は中学を |
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学ぶ機会に恵まれないバングラデシュの子どもたちのため、これまでの23年間に52もの学校を立ち上げ、今も小・中学校25校を運営している市民団体が京都にある。人種や民族、宗教の違いを超え、人間としての尊厳に目ざめ、手を携えて生きてゆきたい、というメンバーの熱い思いが運動を支えてきた。今月23日、京都駅ビルで開かれる「国際協力ステーション2005」で、活動ぶりを発表し、さらなる理解と支援を呼びかける。 |
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グループの名は「ルーテル教会『共に生きる』集い」。神戸女学院理事長兼院長の松澤員子さん
京都の市民団体が
23日に報告展示会 |
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(71)が代表を務めるが、約400人の会員には、クリスチャンでない人も多い。設立のきっかけは28年前、松澤さんがルーテル世界連盟の奉仕部理事になったこと。
発展途上国と先進国から6人ずつ選ばれる理事のうち、7人は専門家枠があり、当時国立民族学博物館教授だった松澤さんは、文化人類学者として選ばれた。任期は7年。スイスで開かれる会議に出席するたび、居心地の悪さを感じた。 そのころ日本ではまだ、人道的な国際協力への理解が乏しく、支援活動に取り組むグループも少なかった。
「民博が目指す国際理解のまたとないチャンス。研究にもプラスになる」。理事就任を迷った時、梅棹忠夫館長(当時)から励まされた言葉に後押しされ、アフリカやアジアの国際支援現場を積極的に訪れた。
「戦争や飢饉などで苦しめられている人がこんなにも多いとは」。台湾の少数民族を研究対象としてきた松澤さんにとって、そこで見た厳しい暮らしを強いられる人々の姿は衝撃だった。中でもバングラデシュの現実に心を痛んだ。貧しさから脱却するための識字教育の必要性を痛感。82年に教会信徒の高橋千夏さん(93)らと図ってNGO(非政府組織)を立ち上げ、支援に乗り出した。その高橋さんは3年前まで活動を引っ張った。
現地パートナーとしてRDRS(ラングプール・ディナシプール農村奉仕団体)を選んだ。以前に難民支援に出かけた時に世話になったNGOだ。支援対象としたのは北部のプラマプトラ川に点在する中洲に住む約2万世帯。常に洪水の危険にさらされ、貧しいバングラデシュの中でもとりわけ貧しく、教育行政が十分に及んでいない。
希々彩々
宿場町・醒井(米原市)の清流に浮かぶバイカモ(梅花藻)の花。名の通り梅に似て可憐。 |
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ここでは、子どもたちは貴重な働き手。「学ぶことの意義」を親たちに啓発することから始めなければならなかった。苗木の育て方、菜園の作り方、裁縫。「学ぶことで暮らしが向上する」と訴えた。やがてパートナーたちの努力が実り、「村に学校を」という要望が出はじめた。
学校といっても、トタン屋根に竹壁の1部屋だけの小屋。土間に座って授業を受ける。ごく最近になって、備品に机やいすが加わりだした。小学校は「ノンフォーマル教育」と呼ばれる特異なシステム。正式な免許を持つ教師を雇い、国の教科書を利用して教えるが、入学者の年齢は多様。5年で修了する間、新たな入学者はない。つまり入学のチャンスは5年に一度。だから、入学できないでいる子も多い。年間必要経費は教師の給与も含め1校当たり7万円。02年には6つの中州で52校の運営を支援し、30校は地元の運営体制が整った。
中州の学校で学んだ子どもたちが、地元で教師になることが松澤さんたちの願いだが、免許取得には、10年間学ばなければ受験資格がない。そこで03年からは中学校の運営に比重を移した。小学校に比べて経費が倍増し年間15万円ほどになる。 日本での募金状況が鈍化する中、今年は中学校5校、小学校20校の運営を続けている。「支援をやめることは、学ぶ機会を奪うことになる」。会員たちのそんな思いが、活動のエネルギーだと松澤さんは語る。
展示会場は京都駅ビル2階で、午前10時〜午後6時。京都府交流センターとJICA大阪主催。「『共に生きる』集い」事務局は、〒606ー8203 京都市左京区田中関田町、ルーテル京都教会(TEL075・781・3903)。 |
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