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「元気の秘密? それは好奇心でしょうか。肉体的には衰えを感じます。でも好奇心はまだまだ。とりわけ未知の人との出会いはいつも楽しい」
作家としての本格的な出発は30歳を過ぎてから。それに和歌山という地方暮らし。決して恵まれた条件にはないが、すでに100余冊を世に問うた。『元禄御畳奉行の日記』『今日われ生きてあり』『縛られた巨人』など、話題となった作も多い。
「足で書いている。まるで新聞記者」。尊敬する司馬遼太郎さんから、そう言われたことがある。事前の取材にこだわる。『縛られた巨人』は、和歌山が生んだ世界的な博物学者・南方熊楠を広く世間に知らせた名著だが、脱稿までに30年かかった。熊楠が知識を最も蓄積したのは、大英博物館に通ったロンドン時代だが、「どの道を通ったのか」「何を食べたのか」まで徹底的に調べた。
作家のほかに火縄銃の研究、演武家としても知られる。20世紀最後のリスボン万博では、仲間たちを連れて実技披露した。もとはといえば、歴史小説を書くうえで扱い方に興味を持ち、調べるうち「深みはまった」。
「私の定年は18歳だった」が口癖。志願して飛行兵になり、出撃の直前に終戦を迎えた。同じ飛行兵の多くが特攻攻撃で亡くなった。「それ以後は余生。いつ倒れても悔いはない」という思いで過ごしてきた。
今も徹夜で執筆することが少なくない。太り気味で運動不足。「酒を控えなさい」という医師の注意が守られている様子はない。パーティーに招かれると喜んで出かける。人との出会いが大好きだからだ。未知の風土との出会いにも心躍るのか、海外への独り旅も多い。
取材の途中、福岡のテレビ局から出演依頼の電話がかかった。こだわって書き続けている、特攻隊に関する番組づくりらしく、「時間の調整がつけば喜んで」と答えた後、電話を切りながらこちらを見て「未知の人と会える良い機会ですから」とほほ笑んだ。(高) |
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8月は猛暑と冷房の中を行き来するお肌にとって厳しい季節。汗で化粧崩れした肌が紫外線で傷めつけられるだけでなく、冷房の入った室内の湿度は冬と同じで、肌の水分が不足し、がさつくことを知っておきましょう。お肌を美しく保つには「みずみずしくうるおっている」ことが大切。
大量の汗は、皮膚の表面をおおっている皮質膜を流してしまい、肌のPHバランスが崩れて細菌が繁殖しやすくなります。乾いた後の汗の成分が、肌を刺激することもあるようです。
理想的な「うるおい」は、皮膚表面の角質の水分量が10〜20%といわれています。お肌は自らその状態を保とうとするメカニズムを持っていて、これをモイスチャーバランスといいます。スキンケアの目的は、モイスチャーバランスをバックアップすることです。
そのためには、常に清潔にして過剰な皮質や老廃物を除き、化粧水や乳液で整えることが有効な対策です。食べ物による予防策もあります。代表的なものはトマト。赤い色素のリコピンには、皮質の酸化を防ぐ作用があるといわれます。
夏らしいキラキラ感を出すため、パール剤入り化粧品を使う方がいますが、小じわにパール剤が入るとかえって目立ってしまいます。部分ファンデーションで目のくすみをカバーし、リップラインをしっかり描くと、顔全体がはっきりして若々しく見えます。
(亥野蔦江=資生堂大阪支社) |
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ブームの温泉を日本温泉科学会の5人の専門家が解説した「温泉学入門〜温泉への誘い」(東京・コロナ社刊)が出た。火山性温泉と大深度掘削で平野部に湧き出る温泉との違い、安全と言い切れないケースもある掛け流しなど、科学的な理解も深めて温泉の恵みを楽しもうと呼びかける。128ページ、1200円。
[プレゼント] この本を5人に。はがきでフロンティアエイジ「温泉学入門」係へ。10日必着。 |
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近畿の温泉めぐり |
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緑の風に誘われて車を山里へ向けた。福知山からの国道は、昨秋の台風23号による被害の復旧工事が続き、まだ数ヵ所が片側通行。やがて、なだらかな山並みにはさまれた幅200メートルほどの帯状の水田地帯へ出た。
「但東シルク温泉やまびこ」は山ぎわの出石川べりにある。モンゴル遊牧民の家「ゲル」を模した浴場の屋根が田植えを終えたばかりの水田に影を映し、トンビがゆったり空を舞う。
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| 浴場の屋根はモンゴルのゲルを形どる |
「成分の濃い美人の湯」が自慢。浴後はさわやかな清涼感があり、すべすべ感が長く残る。「ここの湯は格別だから」と、わざわざ城崎から来るのだという年配の女性。源泉の説明には「つかるだけで皮膚の脂肪分や老廃物が取れる」とあった。
野菜は地元産、魚は舞鶴から直送。「旬」にこだわって素材を選ぶ食事も魅力だ。中でもソバ粉10割で打つ「赤花そば」は地元限定の品。舌触りが滑らかで口にほのかな香りを残す。同行の妻は「お湯も食事も大満足」を繰り返した。宿泊もできる。
一帯の旧但東町は約300年前から続く「但馬ちりめん」の産地。最盛期の1970年代中ごろには、絹を織る2200台もの織機の音が家々から響いていた。80年代に入って安い外国産に押され、いま織機の数は約十分の一にまで減った。
「満蒙開拓団」として中国北東部へ渡った住民のうち298人が、第2次大戦の終戦直後に集団自決した「辛い過去」を持つ。温泉から約8キロの所に国内唯一という「日本・モンゴル民族博物館」があり、子どもたちの相互招待など、モンゴルとの交流を続けている。
今年4月の合併で豊岡市になった但東町だが、地域の伝統と歴史は温泉の名と外観に残ることになった。(清)
◆メモ 泉質=重曹泉▽効能=慢性の皮膚病や消化器病、やけど、切り傷、痛風など▽入浴料=大人500円、子ども300円、宿泊者150円▽あし=舞鶴・若狭道の福知山ICから約50分。JR豊岡駅からバスで約50分。やまびこTEL0796・54・0141.
[プレゼント]特産の「せいきそば」(乾麺4人前)を7人に。はがきで、フロンティアエイジ「温泉みやげ係」へ。10日必着。 |
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但東シルク温泉(豊岡市) |
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