シニアのための情報新聞「フロンティアエイジ」
朝日新聞朝刊とともにお届けします。 フロンティアエイジ
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やるやん 木を育て森を守る 河野猪太夫さん(豊中市)
 
琵琶湖畔に通って10年 実践で会を先導 
 
   NPO法人「とよなか市民環境会議アジェンダ21」理事長、NPO法人「自然と緑」副理事長。2つの環境ボランティアに関わってきた河野猪太夫さん(70)の思いの原点は、幼いころの故郷の山にある。

  「天役」と呼ばれていた。天から与えられた労役として、集落の全戸が出て共有林に杉、ヒノキの苗を植えた。農家の賃仕事で生計を支える働き者の母は、女というだけで「七分」の扱い。「三分」を現金で補わねばならないのはつらかった。中学生になると母に代わって「十分」の出役を務めた。戦後の造林運動の掛け声に乗った中国山地のその山は今、放置され「モヤシみたいな密生林。ひもじく乏しかった時代にがんばったのに、くやしくてならない」

  「アジェンダ」は、21世紀の地球環境を護るための「課題」を意味し、92年のリオ・デ・ジャネイロ地球サミットで提起された。豊中市の環境基本条例もこれを受けて定められ、101項目に及ぶ行動提案の実現をめざす「環境会議」の広範な活動はこの4月、地球環境大賞の市民グループ賞を受けた。「自然と緑」は近畿の大学の研究者、公務員、企業マンらが属し、森林ボランティアや子どもの観察会など25年の活動歴を持つ団体。ボランティアを育てる「自然大学」は11年目になる。

  59歳で小学校長を退職後に活動を始めた河野さんは、目標を掲げてぐいぐい引っ張るタイプのリーダーではない。ひたすら黙々と実践し結果を示して周囲の納得を得る。製材工場で働きながら定時制高校で学び、認められて大学の臨海研究材料を収集する助手に。教職に就いてからも自然に教材を求め、その経験で得た知識は豊かで説得力がある。

  「自然と緑」の実践のフィールドはR湖西線北小松駅から歩いて15分。馬ケ瀬山国有林の45ヘクタールと隣接する大阪市水道局の水源涵養林5ヘクタールの管理、育林を引き受け、「水源とふれ愛の森林」として一般に開放している。10年通いつめてようやく4ヘクタールを整備した。

  「林に光が入らないと下草も育たず、山はやせる。雨で簡単に表土が流されて琵琶湖は富栄養化し、海も汚す。水源を守ることは流域の暮らしを守ることなのです」という。長く務めた豊中の役職を6月に若い人に托した。「ふれ愛の森林」づくりに没頭する覚悟なのだ。 (むかひら すすむ
 
 
トライ&エンジョイ TRY & ENJOY
 
  万葉ムードの七夕祭
 奈良県立万葉文化館(明日香村飛鳥、TEL0744・54・1850)が6日、同館庭園ステージで七夕祭を催す。18時からそうめん流し(先着500食)に続き、19時から中国古筝の名手姜小青の演奏と万葉古代学研究所の上野誠副所長のトークで万葉時代にタイムトラベルする。無料。荒天時は中止。同館では日本画家松本哲男が10年をかけて描いたナイヤガラなど世界三大瀑布の大作展が開催中(10月10日まで)で、館蔵の万葉日本画コレクションとともに楽しめる。入場料600円。
 
  北山杉で造る低価格住宅のモデルを展示
 京都の建築美を特色づけてきた北山杉。その京都北山丸太生産協同組合と2つのNPO法人(生活環境協会と再生職人機構)が「京都の家を京都産材で」と、ローコストでできる住まいのモデルを、7日まで京都市のキタオオジタウン・SPACEろさんじ(地下鉄北大路駅・北1番出口すぐ)で展示中。10〜18時。
 
  ドイツの環境政策の現状知る展示と講演 
 「日本におけるドイツ年」の記念事業として大阪日独協会(TEL06・6371・0679)がパネルを中心にした「ドイツ環境保全展」を31日まで大阪・鶴見緑地の「生き生き地球館」(TEL06・6915・5801)で開催中。21日14時から信州・黒姫山の森林保護に取り組むC.W.ニコルさんを招いて講演会。問い合わせは同館へ。
 
  探訪と講演と映画で戦後60年に平和誓う
 大阪国際平和センター(ピースおおさか)が戦後60年となる終戦の日を控えて平和を祈念する3つの催しを展開。フィールドワーク「大阪城公園に残る戦争の傷跡をたずねる」=13日10〜12時、定員40人、参加費300円。▽講演「戦争はあかん〜皇国少女の8月15日」=13日14〜16時、ピースおおさかで。講師は軍管区経理部の軍属だった女優新屋英子さん。定員250人。入館料250円。▽映画会「父と暮らせば」=14日14時〜15時40分、ピースおおさかで。黒木和雄監督、宮沢りえ、原田芳雄ら出演。入館料250円。いずれも電話(06・6947・7208)かFAX(06・6943・6080)で申し込み(住所・氏名・年齢・電話番号を知らせる)。先着順。
 
  昭和アンティークや古き良きものが集結 
 第19回となる神戸骨董祭が9月2〜4日、神戸・六甲アイランドの神戸ファッションマート・アトリウムプラザで。全国のディーラー150店と福祉団体が出店。明治から昭和のカメラ、時計、家具、焼物をはじめ、西洋のアクセサリーなど約30万点を展示、即売する。問い合わせはTEL077・522・2307。
 
  内外の現代陶芸集め「迫力の時代」を探る 
 日本の陶芸は戦後、実用のためのうつわづくりを超えて造形美術に変化。それに伴い大型化して迫力ある作品が多くなった。欧米作家のダイナミックな作品も加え100点ほどが並ぶ。9月25日まで、滋賀県立陶芸の森陶芸館(TEL0748・83・0909)。300円。
 
  人情喜劇の会が巡演「ミャンマーの唄声」 
 9月24日14時、17時。新神戸オリエンタル劇場(新幹線新神戸駅前)。上田浩寛脚本・演出。岸田敏志、紅萬子ら出演。戦後間もなくベストセラーとなった竹中道雄作『ビルマの竪琴』が、戦後60年の今、改めて戦争のない世界を願い、人の命の重さを問い直す歌声あふれる人情喜劇となって再生。NPO法人・大阪人情喜劇の会(TEL06・6211・3681)。A席3000円、S席4000円。19日15時=豊能町立ユーベルホール、20日13時、16時=千里中央よみうり文化ホール、22日19時=和泉市弥生の風ホールなどでも公演。
 
  戦国時代を生き抜き栄えた平野郷を展観
 大阪歴史博物館(TEL06・6946・5728)で29日まで、「大阪町めぐり 平野」を特集展示中。大阪市平野区は古くから豪商町といわれた。戦国時代は堺と並ぶ自治都市であり、江戸時代は河内木綿の流通のセンターだった。絵画・古文書・考古資料など約60点で、往時の町の姿を紹介する。600円。
 
  人間国宝の話で知る芸の精髄と情の世界 
 大阪・中之島のリーガロイヤルホテル(TEL06・6448・1121)の文化講演会「この人に聞く」は、9月6日13時30分〜15時、人間国宝で日本芸術院会員の人形浄瑠璃文楽太夫・七世竹本住太夫さん(80)を招き、世界無形遺産である文楽での60年にわたる芸の精髄と「情の世界」を聞く。一般3500円。参加者は直営レストランの飲食料10%引き。
プレゼント】 「この人に聞く」の入場券をペア3組に。はがきでフロンティアエイジ「住太夫」係へ。10日必着。
 
 
循環型社会を願う ハーブ栽培セット  
 
 

 陽の射す所に置き、水をやるだけでハーブが栽培をできる「かんたん栽培セット」を、循環型社会をめざす専門家たちが開発したという。無臭化した鶏ふんと製材くず、放線菌を混ぜた「土壌」をビニールパック(約70グラム)詰めし、バジル・チャイブ・イタリアンパセリの3種類セットで送料込み1500円。ジオグリーンテック(株)関西事務所(FAX077・531・4861)。
プレゼント】 3種セットを5人に。はがきでフロンティアエイジ「ハーブ」係へ。10日必着。

 
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