ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
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繁昌亭盛り上げに赤い人力車 亡父の思い活かしたい 鈴木美智子さんが寄贈
   芸に私生活に破天荒なエピソードを残す初代の桂春団治が使ったという「赤い人力車」が復活。9月15日、上方落語協会の定席「天満天神繁昌亭」のこけら落としに、三代目春団治さん(77)を乗せて天神橋筋商店街を走る。パーソナリティーとして活躍する鈴木美智子さんの寄付で実現した。

 明治末から昭和初期に活躍した初代は、寄席を掛け持ちするため派手な人力車で走った。それが小説や演劇で「赤い」となって伝説となった。
赤い人力車の模型を手に語る鈴木さん

 鈴木さんはアナウンサーらを養成する「アナ・トーク学院」の学院長。昨年秋、落語会終了後の宴席で、上方落語協会会長の桂三枝さんが「繁昌亭」盛り上げの趣向に、赤い人力車の復活を考えていると話すのを聞き、その場で寄付を申し出た。

 父親の正雄さんを99歳で亡くしたばかり。その遺産で赤い人力車を贈れば、世の中のためにと働いていた父親の思いも活かせると考えたからだ。

 人力車は今、静岡県伊東市の工房で製作中。こけら落とし当日は午前11時の開演行事を前に、天神橋筋商店街北端の天六をお囃子隊の先導で出発。三代目春団治さんを乗せ、三枝さんらが牽いて約2`練り歩き、その後は繁昌亭に飾られる。

 春団治さんは「宴席で三枝会長から人力車に乗りませんかと誘われ、君が牽くならと答えた。まさかそれが実現するとは…」と楽しみにしている。

 「繁昌亭に行けば父に会える思いがしてうれしい。洒脱な笑いを好んだから、きっと喜んでくれるでしょう」と鈴木さん。人力車を織り込んだこんな都々逸も作った。

  いつも内緒で 落ち合う場所は 人力車前 繁昌亭 
 
42作品で「松竹110年」を回顧 シネ・ヌーヴォ
   1895年に創業し、1931年の初のトーキー作品「マダムと女房」、51年の初の国産カラー作品「カルメン故郷に帰る」など、常に新しい挑戦を続けてきた松竹。その選りすぐりの42作品を、シネ・ヌーヴォ(大阪地下鉄九条)が9月8日まで「松竹110周年映画祭」として、6週間にわたり連日6〜3作品ずつ上映中。

東京物語
 選ばれたのは「マダムと女房」「紀ノ川」「カルメン故郷に帰る」「野菊の如き君なりき」「青春残酷物語」「古都」「幸福の黄色いハンカチ」「蒲田行進曲」「下町の太陽」「たそがれ清兵衛」「愛染かつら」「簪」「日本の悲劇」「君の名は(総集編)」「信子」「有りがたうさん」「婚約三羽烏」「きつね」「花籠の歌」「元禄忠臣蔵前編」「同後編」「伊豆の踊子」「隣の八重ちゃん」「わが愛」「東京物語=写真」「晩春」「二十四の瞳」「今日もまたかくてありなん」「祇園の姉妹」「天守物語」「お茶漬けの味」「残菊物語」「利休」「砂の器」「お嬢さん乾杯」「挽歌」「暖流」「秋津温泉」「集金旅行」「切腹」「喜びも悲しみも幾歳月」「香華」の計42作品。

 各回入れ替え制で、1回券1400円(シニア1000円)、5回券6000円。TEL06・6582・1416。
 
観ようか  
 
アンコールワット展
展示 世界遺産 大アンコールワット展
 9月11日まで、大阪歴史博物館(地下鉄谷町4丁目)。

 日本とカンボジアの友好条約50周年を記念し、プノンペン国立博物館が所蔵するアンコール美術の精華82点で、9世紀初頭から600年にわたって栄華を極めたクメール王朝の美を展開する。般若仏母とも訳される「ひざまずくプラジューナーパーラミタ」=写真=を始め、52点におよぶ日本初公開の出土物が含まれ、仏教、ヒンドゥー教を超えた祈りの芸術は、人々の平和への願いを色濃く映す。鎖国前の江戸期にこの地を訪れた大阪人が残した墨書も、写真パネルで展示される。1300円。火曜休館。
 
富本憲吉展
展示 生誕120年 富本憲吉展
 10日まで、京都国立近代美術館(岡崎公園)。

 奈良に生まれ、東京美術学校在学中にイギリスに留学して工芸理念を学んだ富本憲吉。用と美の結合を追求して繰り広げた多彩な作陶活動で55年に人間国宝に認定され、61年には文化勲章を受賞。バーナード・リーチとの親交でも知られ、まさに近代陶芸の巨匠と呼ぶにふさわしい全貌を、奈良時代の白磁・染付から、東京時代の色絵磁器、京都時代の色絵・金銀彩まで3時代の代表作をそろえて探る。ロンドンでのスケッチや自彫自摺の木版画なども公開。1200円、月曜休館。
 
ボローニャ国際絵本展
展示 2006イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
 19日〜9月24日、西宮市大谷記念美術館(阪神香櫨園、阪急夙川)。

 絵本は子どもたちが初めて美術の世界に出あう場。それだけに常に良質であることが求められ、読者層は大人にまで広がってきている。毎年ボローニャで「児童図書見本市」と併催される「イラストレーションコンクール」は、絵本製作を目指す者の登竜門。今年は59ヵ国2544人の応募があり、日本人27人を含む16ヵ国の92人が入選。それら5点1組の入選作品と併せ、昨年のブラティスラヴァ国際絵本原画展でグランプリを受賞したアリレザ・ゴルドゥズィヤン(イラン)の作品も展示。800円、水曜休館。
 
夏の夜は映画村へ 12〜16日はナイター営業
   京都の東映太秦映画村が12〜16の5日間、21時まで営業の「映画村ナイターまつり」を催す。
太秦映画村

 16時半開場で、夕暮れ時からオープンセットをライトアップし=写真、昔懐かしい夜店も並んで普段は見られない夜の映画村を楽しめる。忍者ショー「服部半蔵忍法伝」やストリートライブ、南京玉すだれなどの大江戸大道芸のほか、有料イベントとして「最恐のお化け屋敷」、仮面ライダーカブトや轟轟戦隊ボウケンレッドのサイン会もある。

  大人1000円、中・高700円、4歳〜小学生500円。TEL075・864・7716。
 
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