ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
朝日新聞朝刊とともにお届けします。 フロンティアエイジ
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介護の常識を変える住まいを 10年までに50ヵ所
 
集大成にかける春山さん  
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   車いすの事業家として、その体験に基づく透徹した感覚と独自の着眼で介護、医療、福祉の分野に新風を吹き込み続ける総合ヘルスケア業「ハンディネットワーク インターナショナル」(HNI=箕面市)代表取締役の春山満さんが、その集大成ともいえる高齢者住宅運営事業に進出した。

 オリックス・リアルエステートとの共同出資で「オリックス・リビング」を05年設立。10年までに首都圏、関西圏の50カ所に「グッドタイムリビング」を開設するプロジェクトを始動させ、新しい介護のスタンダードとして注目を集めている。
「グッドタイムリビング」を熱く語る
春山満さん

 春山さんは、24歳で進行性筋ジストロフィーを発症して首から下の運動機能を失い、文字通り日々心身を削りながらビジネスに挑んでいるが、自らの手、足が徐々に機能を失った過程と、要介護のお年寄りが衰弱していく姿を重ね合わせる。その立場から見た福祉や医療の現場では、人生の大先輩であるお年寄りに対し、何かしてあげるといった弱者救済の意識を持つ人がいる。対価を支払うお客なのに、お客扱いどころか幼児扱いするなど、とんでもない非常識がまかり通っていることに憤りを隠さない。

 人としての尊厳を奪いかねない「介護の常識のウラにある非常識」に誰よりも深く気付いていればこそ、「最期の一瞬まで輝かせるような、安心と賑わいの中で人生を完結できる終(つい)の棲家を追求し、日本の介護の常識を変える」と熱っぽく語る。

 この「マニフェスト」を運営に生かす高齢者住宅「グッドタイムリビング」は、すでに神戸市垂水区、大阪市港区、千葉県浦安市に建設され入居募集中。大阪の「グッドタイムリビング大阪ベイ」は、オリックス・リアルエステートなどが事業主体となった54階建て超高層マンション「クロスタワー大阪ベイ」に併設。1人用85室など93室がある。

 ユニークなのは、超高層マンションの入居者には優先的に「グッドタイムリビング」への入居権が与えられること。マンションの入居者には、親の介護が心配になっている世代も多い。身近で介護したい気持ちがあっても同居できないという悩みも解消されるわけだ。

 また入居の決断にあたり、その高額さがネックとされる「入居一時金」についても、ここでは多くの人が負担可能な500万円以下に抑えた。また、オリックス・リビング運営の施設間での転居には優遇制度もあり、5年以上入居していて他へ移転する場合は一時金が不要になる。いずれも「応分の自己負担でバラエティー豊かなサービスが選べるシステム」「誰が介護し誰が介護されても共に暮らしあえる社会」を目指すメッセージだ。

 春山さんは「今回はコンセプト、マーケティング、設計からスタッフ教育までを総合プロデュースした。私の18年間の経験、ノウハウとオリックスグループの企業力の結集だ。潜在化していたニーズが顕在化してくる」と言い切る。私たちは今「グッドタイム(人生最良の時)」の実現を真剣に考えるべき時に直面しようとしている。
   春山満さん 1954年兵庫県生まれ。進行性筋ジストロフィーのハンディを超え、88年にわが国初の福祉デパート「ハンディ・コープ」(大阪市)、91年に総合ヘルスケア業HNIを開業。福祉・介護・医療の商品開発やコンサルティング、企業・自治体のプロジェクトなどを手がける。米国ビジネスウィーク誌の03年「アジアの星25人」に選出。「僕にできないこと。僕にしかできないこと」(幻冬社)など著書も多い。  
  
 
ニュージーランドで語学研修 4・9月に長短3コース
実績10年のワイカト大  
大阪で26日説明会予定 北島でホームステイ
 ニュージーランド(NZ)国立ワイカト大学のランゲージインスティチュート(語学学校)が、日本連絡事務所を通して40歳以上を対象とする「大人の英語研修とホームステイ」を始めて10年を迎えた。参加者はすでに計223人を数え、それぞれに「人の輪」を広げている。同事務所は今年も研修を計画しており、26日に大阪で1回目の説明会を予定している。

 今年の研修は、NZ北島にあるタウランガ市のキャンパスで4月14日から4週間と12週間▽ハミルトン市の本校で9月22日から12週間の計3コース。ホームステイをし、平日午前中は3時間の英語レッスンで午後は自由時間。乗馬体験や農園見学、1日観光など週1〜2度の課外活動が用意されている。
自然美もスバラシイNZ北島

 滞在先は語学学校に登録している家庭から、参加者の希望に合わせて専門の担当者が選んでくれる。食事はすべてホストファミリーが作ってくれ、家族との団らんや週末生活を通して「生きた英語」が学べるのも特徴。同語学学校は、英語を母国語としない国からの留学生に英語教育をする実践・研究機関として1990年に設立。日本連絡事務所も同時に開設され、毎年約500人の高校生、大学生らを送り出している。

 大人の研修は「若者のものと思われがちな留学を、時間的なゆとりの出来た年代の人にも体験してもらう」目的で始めた。これまでの参加者は女性が151人で男性72人。60代46%、50代39%などで関西の人が多く、最近は定年後の男性の参加が増えているという。

 参加者の多くは「同窓会」にワイカト大の英語教師らを招待したり、ホームステイ先に家族の滞在を頼んだりしてNZとの交流を続けている。また参加者が、一輪車の乗り方や柔道を指導、折り紙・けん玉・着物などを紹介してNZの人たちを喜ばせているという。

 日本連絡事務所長の松元fさん(63)は「ミドルエイジの経験や知識は親密度を深めるのに役立つ。緑の街で価値ある時間をぜひ体験して欲しい」という。問い合わせは、ワイカト大ランゲージインスティチュート日本連絡事務所(TEL0120・07・0860)へ。
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