ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
朝日新聞朝刊とともにお届けします。 フロンティアエイジ
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「どろろ」が「墨攻」が・・・  
 日本の文化として改めて認識され、世界的にファンの広がりを見せる漫画=コミック。その物語性の高さも重視され、いわゆる実写版がテレビや映画化されることも多くなっている中、手塚治虫の「どろろ」と、森秀樹の「墨攻」(原作・酒井賢一)が相次いで封切られる。
    
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失われた体を探す旅 どろろ 墨攻 守り抜くための戦い
   「どろろ」は目、耳、口、手、足など体の部位をすべて奪われて生まれた子どもが主人公。父である武将・醍醐影光が強大な力を手にするため、生まれ来る子の48の部位を48体の魔物に与えたためだった。捨てられた子を拾った医師・寿海は医術を駆使して作り物の体を与え、百鬼丸と名づける。やがて成長し、魔物を倒すたびに失われた部位を取り戻せることを知った百鬼丸は、左手に仕込まれた妖刀をほしがる泥棒・どろろとともに魔物退治の旅に出る。
百鬼丸とどろろの旅は続く
アンディ・ラウの革離がいい

  映像化は不可能とされた手塚漫画に、百鬼丸を妻夫木聡、どろろを柴咲コウが演じ、塩田明彦の監督で挑む。アクション監督を程小東が担当。桜井和寿(Mr.Children)作詞・作曲の主題歌「フェイク」も話題。138分。27日から東宝系で公開。

 「墨攻(ぼっこう)」は紀元前370年ごろ、戦乱の中国が舞台。陥落寸前の小国を救うために現れた天才戦術家・革離は、戦わずして守ることを旨とする墨家の出。たった1人で10万人の敵に立ち向かい、繰り返される猛攻をしのいでいく。果たして城と民を守り抜けるのか―。かつてない知略に富んだ戦いが、壮大なスケールで描かれる。

 革離をアジアbPスターのアンディ・ラウ、敵役を韓国のアン・ソンギ、革離を想うヒロインを中国の新星ファン・ビンビンが演じ、10年前にコミックの香港版を読み感銘を受けたというジェイコブ・チャンがメガホンを握るほか、撮影監督を「男たちの大和」の阪本善尚、音楽を「セブンソード」の川井憲次が担当する日本、中国、香港、韓国合作映画。133分。2月3日日から梅田ピカデリーほかでロードショー。
 
信じてきた亡夫に女がいたなんて・・・ 風吹ジュンで「魂萌え!」
   無事に勤めを終え退職した夫と平穏に過ごして3年、関口敏子の人生は夫の急死をきっかけに大きく揺れ動く―「魂萌え!」は、桐野夏生の新聞連載小説が原作。その女心の世界に、男を描き続けてきた阪本順治監督が向き合うことで生まれた映画だ。

 波乱の幕開けは夫の葬儀の日、遺品の携帯にかかってきた女性の電話。数年ぶりにアメリカから帰ってきた長男は強引に同居計画を進め、長女を巻き込んだ相続騒ぎに。世間知らずの貞淑な専業主婦は、10年に及ぶ夫の裏切りを知り、大切に育てたはずの子どもたちの身勝手さに直面して初めて、半生を振り返って深い喪失感を味わう。プチ家出、カプセルホテルでの出来事、高校時代の親友たちとの語らい、そして新たな男たちとの出会い。様々な体験を経て敏子は新しい人生を切り開いていこうとする。

 敏子を風吹ジュン、夫の女を三田佳子が繊細に演じ、今陽子、藤田弓子、加藤治子、常盤貴子らの女優陣、また寺尾聰、豊川悦司、田中哲司、林隆三が男のずるさ、可愛さを好演。ラストでイタリアの名画「ひまわり」の場面が効果的に使われる。cobaのアコーディオンに乗せてヤドランカが歌う主題歌「TAMAMOE」もいい。125分。

 27日から梅田ブルク7、動物園前シネフェスタ4、京都シネマ、シネカノン神戸ほかで公開。
 
 
観ようか  
 
展示 夢の美術館〜大阪コレクションズ
 16日〜3月25日、国立国際美術館(大阪・中之島4)。3館共同企画として、同館所蔵のピカソやセザンヌ、サントリーミュージアム[天保山]所蔵のクレーやモランディの作品に加え、大阪市立近代美術館(仮称)が所蔵するモディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」1917年=写真=やダリ、マグリットの作品など約70点をまとめて公開する。900円(当日100円増)。併催の「ピカソの版画と陶芸」(13日〜3月25日=420円)も鑑賞できる。月曜(2月12日は翌日)休館。大阪コレクションズ共同開催展は「佐伯祐三とパリの夢」大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室(13日〜3月25日=水曜休館)、「20世紀の夢―モダン・デザイン再訪」サントリーミュージアム[天保山](5月17日〜7月1日)も催される。
  展示 春を待つ
 2月25日まで、京都市美術館(岡崎公園内)。同館コレクション展第4期として、嫁ぐ日を描いた上村松園の「人生の花」、海老名正夫「出を待つ」など、待つという情景を描いた日本画や油彩画に加え、窯という装置に託して変化を待つ陶芸、転写の過程で紙をはがすまで眼前から姿を消す版画、さらに彫刻、工芸の各分野からも「待つ」をテーマに選んで約100点を展示。400円。月曜(祝日を除く)休館。
 
 
展示 将軍家への献上<鍋島>
   −日本磁器の最高峰

 2月10日〜3月25日、大阪市立東洋陶磁美術館(地下鉄・京阪淀屋橋)。佐賀藩の御用窯として、厳しい管理の下に採算を度外視し焼かれた「鍋島(なべしま)」。その歩みを徳川将軍家の歩みに応じた変遷という新たな視点でたどる。重要文化財の「染付鷺文三足大皿」「色絵桃文大皿」や「色絵組紐文皿」=写真=など約230点。900円。月曜(2月12日除く)と2月13日、3月22日休館。
 
     
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