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噺家(はなしか)生活60年の間に、大病を3度患った。いずれも脳の血管に関する病気。半身不随どころか噺家の生命線である言葉が出なくなったが、3度とも見事に克服、舞台に戻った。
94年、上方落語協会の会長に就任する。悲願は、いつでも落語の演じられる寄席小屋を持つこと。それが昨年9月、「天満天神繁昌亭」として実現した。その1周年記念興行では満席のお客さんを前に「夕立屋」を演じた。足を痛めていて、舞台では床几(しょうぎ)に腰掛けて話す。江戸時代に活躍した落語家の祖・初代露の五郎兵衛(ごろべえ)と同じ姿である。
大病から立ち直れたのは「手当てがよかったんでしょうなあ。動きもしゃべりも突然、戻ってきました。奇跡ですね。お医者さんはあきれかえってました」と、自身の努力より幸運と自然治癒を強調する。
倒れるまでの酒・たばこの量は、尋常ではない。「遊びが好きでっさかい、クラブ回ったら1本(ブランデー)は空けます。最高は一晩で7本」「たばこは1日120本。高座に上がったら弟子が脇で灰皿とたばこを持って控えてる。終えたらすぐ吸えるようにと」
それが今、ビールはコップ2杯、たばこはゼロ。「病気になったらええ患者になれ、が私の持論です。先生の言うことをよく守ること。入院中は教え通りに酒・たばこはやめてましたから、退院後も苦しまずにその状態を続けられたんです」
03年の3度目の大病後、キリスト教の洗礼を受けた。娘さんが牧師と結婚していた縁もあるが「命拾いができたのは、単なるラッキーやない。誰ぞが生かしてくれてはるのや」と感じたからだ。日曜日には必ず教会の礼拝に出席する。
これからも先輩から伝えられた噺の復活など、いろんなことを手がけながら舞台に立ち続けるという。そして「『五郎兵衛はついに未完成のまま死によったなあ』と言われたい」。それが念願だ。 (ぶ) |
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美しく健康になるために正しい姿勢や歩き方を紹介してきました。最終回は常に意識していなくても「きれいに歩ける」奥の手をご紹介します。
歩くことは全身運動。特におなかとお尻の筋肉が重要です。例えば「鳥のモモ肉」。足が短い割にモモ肉の大きいこと。鳥はあの大きなモモの筋肉で歩いているのです。
人間も同じです。歩く時に使う筋肉は、バストのすぐ下(みぞおち)からの筋肉を使っており、脚の付け根から下だけで歩いているのではありません。おなかやお尻の筋肉を使って歩くと姿勢も整うのです。本来そのような歩き方をするように出来ているのですが、現実は腹筋やお尻の筋肉が使えていないために姿勢のバランスが崩れ、股関節が曲がり、ひざが曲がり、ゴリラのような歩き方になっています。
この歩き方だと脚が上がりにくく、すり足のようになるので、つまずきやすくなります。腹筋やお尻の筋肉を使って鍛えることが大切です。特にお尻の筋肉の力は大で、そこを鍛えることで腹筋も鍛えられ、骨盤、股関節、ひざ関節のゆがみや障害の予防になります。
お尻にきゅっと力を入れて触ってみてください。硬くなっていますか? 力を入れているつもりでもぷよんぷよんしてはいませんか? お尻って案外使われず、ゆるみっぱなしなんです。ぜひ鍛えてください。
さて「きれいに歩ける」奥の手は、履いて歩くだけできれいな歩き方をからだに覚えさせ、自然にお尻の筋肉を鍛えてしまうインナー、nul<ヌル>「ヒップトレーニングボトム」(6090円=写真)です。週に5日、1日6000歩(約1時間)以上はき、1カ月続けると効果が現れます。継続は力。美しく健康になりましょう。 (ワコール・ウエルネス事業部 岡智恵子) |
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世界遺産の金峯山寺など、吉野山の名刹をめぐって日本の歴史や文学を学んだあとは、温泉でのんびりしたくなる。深山の風情を一望できる宿をさがし、吉野山温泉「湯元 宝の家」を見つけた。
「ほうのや」と読む。ゆったりしたロビーから眺めると、大自然をまるごと庭にもつ感じ。さっそく、露天風呂「阿吽(あうん)の湯」へ飛び込む。雄大な山脈が眼前に広がり、中千本、上千本の桜が手にとるように見える。澄んだ空気に夜は星、朝は陽光がまぶしい。春に全山を彩った3万本の桜は秋、カエデとともに紅葉して錦秋の主役になる。
温泉(炭酸水素泉)があふれる岩組の露天風呂が、男女隣り合わせに並ぶ。肌の美容によく、スポーツでの打ち身やねんざ、お年よりの神経痛、肩こり、リウマチに効くといい、若い人たちの利用も多い。泉源は中千本の泉湯谷にあり、後醍醐天皇が入湯したのが起源。如意輪寺へ参る途中、しばしば入浴したという。
湯上がりの夕食は会席膳。季節の食材を盛り合わせてなかなかの美味。日帰り昼食プランの「葛御膳」が人気。吉野の「葛」は良質で、京都の高級料亭からひっぱりだことか。冬場には宝鍋(キジ肉)、ぼたん鍋(猪肉)も楽しめる。
こまめに働き気配りの届いた宿の人は「おかげさまでリピーターの方が増えています。交通は少し不便ですが、車で来られる方が多いですね」。20台収容の駐車場には、愛知、京都などのナンバーも多かった。
秋の深まったころ、そして桜の春にまた、ひと風呂あびに来たくなった。(英)
◆メモ 泉質=鉱泉▽効能=神経痛、筋肉痛、打ち身、疲労回復など▽あし=近鉄あべの橋〜吉野、特急76分、ロープウエー3分、山上駅から徒歩15分。▽料金 フロンティアエイジで見たと告げれば、平日特別料金1万6100円(2人1室税込み)のうえラウンジでの朝のコーヒーがサービスされる。休前日1000円増。宝の家TEL0746・32・5121。 |
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