ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
フロンティアエイジ
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2008年2月号第9面  
やるやん 吉田 光子さん(大阪市)
守り続ける乙女文楽の灯 92歳の座長さん
月に1度の指導楽しむ  
   「乙女文楽座」の師匠であり座長である吉田光子(本名島田光江)さんは1915(大正4)年、大阪・大正区生まれで92歳。小さいときから芸ごと好きの父の薦めで義太夫節や人形遣いを男性師匠から習った。稽古は厳しく、すぐ手や物がとんできて体はあざだらけだったという。

 大正末期に誕生した乙女文楽は、5キロもの人形を一人で遣う。「かしら」を耳紐で頭、「胴」を腕金という道具で二の腕、「足」を腿にくくりつけて一体化し、衣装のたもとからさし入れた腕と指先で「手」を操って繊細な心を表す。
吉田光子さん

 14歳の29(昭和4)年に父が興した「大阪少女文楽」の座長となり、結婚のため一座を解散するまでの13年間は熱が出ようが、肉離れを起こそうが「舞台で死ねたら本望」と公演に次ぐ公演の日々。海外公演のため父の死に目にも会えなかった。

 全盛期には3座あった乙女文楽は戦後に消滅したが、嫁ぎ先の両親の理解もあり、自宅で教えたり、一人で舞台に立ったりしながら大阪の伝統の火を灯し続けていた。

 復活のきっかけは龍谷大学が開講した「乙女文楽教室」の講師を務めたこと。それが発展し94年に「乙女文楽座」が結成された際、79歳で座長を引き受けた。座員は会社員や主婦など。今年新しく2人増えて11人になり福岡から通う座員もいる。

 皆「吉田」と「光」の入った芸名をもらう。そのひとり光結(みつゆう)は東京大学に留学中のロシア人学生。両国を結ぶ願いを込めての命名だったが、まさにその縁で2005年にはサンクトペテルブルク市エルミタージュ劇場での公演が実現し、90歳で満場の拍手を浴びた。

 今はペースメーカーを入れ、腰にコルセットを巻く身だが、難波駅近くの生涯学習ルームで月に1回開かれる稽古日には一人娘の島田武子さんにサポートされて必ず立ち会う。

 「素人を舞台に立たせるまでは大変やけど、皆ようがんばってくれてます。人形と一体になる喜びと観客の拍手が励み。成長が楽しみや」と弟子たちを見つめる目はやさしい。「声がかかればどこへでも出かけるように言うてます。経験を積むことは自分のためにもなりますから」。乙女文楽の火は燃え続けている。 (養)
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トライ&エンジョイ  
  コレクションで探る知の巨人・南方熊楠
 「熊楠をもっと知ろう!」シリーズの第3回が9日13時半、和歌山県田辺市の南方熊楠顕彰館(TEL0739・26・9909)で。

 国立科学博物館の萩原博光主幹が同館に寄贈された「熊楠コレクション」の貴重な標本を中心に語る。無料だが事前申し込み必要。
  いのち守る有機農業その意義と実践の今
 講演会「有機農業入門」が9日13時半、京都JA会館(京都駅八条口南すぐ)で。著書も多い金子美登全国有機農業団体協議会代表が「有機・循環・自給・自立の農場と町づくりを目指して」を語る。

 1000円。150人。京滋有機農業研究会など主催。連絡はTEL075・461・4772(山岡さん)。
 
  すべての子に絵本の楽しさ伝えるために
 「さわる絵本展」が9〜16日、枚方市立中央図書館(TEL050・7105・8141)で開かれる。

 視覚障害の子らにも読書の楽しみをと作られた絵本類をオープン展示し、自由にさわれる。15日休館、無料。10日10時半と13時半には、さわる絵本の手作り講習(無料=要申し込み)もある。
 
  何がどう変わるのか後期高齢者医療制度
 75歳以上の高齢者が対象の新医療制度が4月から始まる。保険料や給付内容は府県単位の広域連合議会で決まるが、近畿ではどう変わろうとしているのか。

 枚方、和泉、西宮、橿原、富田林の女性市議5人が問題点や疑問点を語り合うセミナーが9日13時半から大阪・ドーンセンター(京阪・地下鉄天満橋)である。参加費1000円。申し込みは高齢社会をよくする女性の会・大阪(TEL06・6762・0550)へ。
 
  ジャズはなぜ米国の国民音楽になったか
 黒人が生み出したジャズはどのように白人社会の偏見を超え、国民音楽としての地位を築いたのか。

 日本人も無関係ではないアメリカ史の断面を語るセミナーが21日14時、大阪駅前第2ビルの大阪市立総合生涯学習センターで。講師はアメリカ文化史研究者・鳥居祐介さん。参加費1000円。申し込みはエルダーホステル協会(TEL06・4395・1222)へ。
 
  市民劇団が自伝的な話で10周年記念公演
 創立10周年となる大和高田市民劇団さざんかが、第20回記念公演「輝かずとも、姫」を23日(14時、18時)、24日(11時、15時)の4回、さざんかホールで。

 町おこしのための素人芝居「かぐや姫」上演を巡るてんやわんや。前売り1000円(当日1500円)。問い合わせ同ホール文化振興課(TEL0745・53・8200)。
 
  箕面のシニア劇団は「煙が目にしみる」を
 箕面市の生涯学習センター講座「60歳からの演劇入門」から誕生した劇団「すずしろ」が24日、同市のメイプルホール(阪急箕面)で「煙が目にしみる」を上演。

 桜満開の斎場を舞台に、あの名曲が流れる中で逝く人と送る人の思いが交錯するハートフルコメディー。11時、14時の2回上演。無料。
 
  仕組みがややこしい女性の年金を知ろう
 女性年金講座「結婚・離婚・再婚、どう変わる?妻(夫)の年金」が27日10時、芦屋市男女共同参画センター ウィザスあしやで。

 講師は社会保険労務士の高見香織さん。300円。申し込みは講座名・住所・氏名・TELまたはFAXを明記し、はがきかFAXで同センター(〒659−0092 芦屋市大原町2−6 ラ・モール芦屋内、FAX0797・38・2175)へ。
 
  学びも遊びも多彩に岸和田健老大新学期
 シニアの生涯学習の場「岸和田健老大学」(南海岸和田TEL072・431・1575)が31期生を募集中。

 歴史、文学、健康、福祉、時事問題などの講義のほか、社交ダンスや俳句、英会話など多彩な30クラブが活動。自主運営の自治会もある。55歳以上が対象。入学金5000円、学費1カ月3500円、自治会費500円。
 
  司馬遼太郎が大阪に抱き続けた思いとは
 府民講座「司馬遼太郎と大阪」が3月1日14時、大阪府立中央図書館ホール(地下鉄荒本TEL06・6745・0170)で。

 講師は司馬遼太郎記念館館長の上村洋行さん。500円、380人。住所・氏名(ふりがな)・TELを明記し、往復はがきで〒577−0011東大阪市荒本北57−3、府立中央図書館「府民講座」担当へ。FAX(06・6745・0262)も可。
 
  ◆懐かしい映画彩ったバロック音楽を聴く
  「映画に流れるバロック音楽」のコンサートが3月8日14時から池田市民文化会館(阪急石橋、TEL072・761・8811)で。

  「恋するガリア」「ベニスの愛」「審判」など1960〜70年代の懐かしいスクリーンを彩ったバッハ、ヴィヴァルディらの名曲をチェンバロ中野振一郎、リコーダー藤田隆らの演奏とトークで紹介。前日まで同会館で前売り2500円(当日3000円)。
 
 
須磨離宮の梅 色香競う200本 9日〜3月2日
 
  須磨離宮公園(JR須磨、山電須磨寺)の梅見会が今年は9日〜3月2日に催され、植物園の梅園を中心に20種200本の梅が色と香を競う。

  期間中の10日には11時から離宮100年講演会、13時から大正琴コンサート、17日と3月2日11時から梅見茶会(300円)などのイベントもあり、2月中の土・日・祝には先着500人に甘酒がふるまわれる(雨天中止)。入園園料400円。通常は木曜休園だが、梅見会期間中は無休。
 
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