ニューシニアの情報新聞「フォロンティアエイジ」2月プレミアム号
フロンティアエイジ
第1面 第2面 第3面 第4-5面 第6面 第7面 第8面(広告)
2008年2月20日プレミアム号第4−5面 プレミアム号index
 
休暇村イメージ一新
 「休暇村」が今、注目されているという。北は北海道・支笏湖から南は鹿児島・指宿まで、全国の国立・国定公園の中にあり、財団法人の休暇村協会が運営する36施設。かつての国民休暇村とはイメージを一新したという現地を訪ねてみると・・・。
南紀勝浦 讃岐五色台
伊良湖 南淡路
 
 
50歳以上なら Qカードが得

 休暇村には50歳以上を対象とした「Qカード」会員制度がある。入会金も会費も不要で、2年の有効期間中は利用ごとに100円につき5ポイント(1ポイント=1円)がたまり、カードを示せば割引や特典が受けられるほか、お得な情報を盛った情報誌「倶楽部Q」(無料)が定期的に送られてくる。申し込みは各休暇村フロントまたは休暇村大阪センターTEL06・6343・2290へ。

休暇村がわかる! ガイドブック進呈

ガイドブック 全国36カ所を網羅した「休暇村ガイドブック」07〜08年版(B5判198ページ=写真)の送付希望は「フロンティアエイジで見た」ことと〒住所・氏名・TELを明記のうえ送料200円分の切手を同封し、〒530−0001 大阪市北区梅田1−3−1 大阪駅前第1ビル8階 休暇村大阪センターガイドブック係へ。27日必着。

 
南紀勝浦  
太平洋の日の出豪快 とれとれ鮮魚 古道ウォーク
 
   休暇村・南紀勝浦がある紀伊半島東岸は、朝日が太平洋の水平線から上がる。昨春に新装された温泉は、五つの湯船すべてから太平洋を一望できるのが自慢。内湯は総ガラス張りで開放感いっぱい。その前に巨岩を配した露天の岩風呂。海を望む縁にアゴを乗せ「水平線の向こうはアメリカなんだ」とぼんやり思った。

 内湯の隣に露天の「絹肌の湯」。機械でアワを発生させ、マイナスイオンの美肌効果があるとか。他に一人用の陶器風呂が二つ。全部巡れば1時間は楽しめる。塩化物泉で湯冷めしにくいという。
南紀勝浦休暇村

 南紀勝浦のもう一つの自慢は、近くの宇久井漁協から常に取れたての鮮魚を提供できること。夕食の舟盛り会席はマグロの中トロやブリに交じってアカムツ。さらに寒ブリしゃぶしゃぶ、茶碗蒸し、山菜の天ぷらなどで腹もふくれたころ、軟らかくおいしい熊野牛のステーキが届き、仕上げは釜飯。

 宇久井漁協は伊勢エビ(9月〜1月)の水揚げでも知られ、勝浦漁協市場は近海マグロの水揚げ日本一、隣の太地町は捕鯨発祥の地。それらが夕食メニューや一品料理に登場する。

 吉野熊野国立公園にある南紀勝浦の楽しみは、自然との触れあい。毎朝6時半から30分、お散歩会が準備されている。宿舎周辺のヤブ椿、シイなどの森を歩き、温泉で汗を流しての朝食は格別だった。

 「ふれあいプログラム」として世界遺産の熊野古道「大門坂を歩こう」が毎日ある。朝9時にバスで那智山まで行き、樹齢800年の杉並木の石段や那智大社、青岸渡寺、那智の滝などを歩いて昼ごろ帰る。1人500円、3年で約3500人参加という人気だ。

 休暇村近くの和歌山県が建てた宇久井ビジターセンターでシイノトモシビダケ観察会(5月中旬〜7月)などの体験プログラムを用意。宇久井港からクジラウオッチング(5〜9月)も出る。 (滋)

 ◆メモ JR紀伊勝浦と宇久井へ送迎バス。車なら阪和自動車道の田辺ICから国道311号〜熊野川沿いの168号〜新宮から国道42号が早い▽3月1日〜4月25日の平日に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば、まぐろ造り会席1泊2食が9975円の特別料金になる。他に舟盛り会席1万1610円(3月末まで)、鯨料理1万3125円も▽TEL0735・54・0126。
 
 
讃岐五色台  
島々染め絶景の夕陽 湯には備長炭 食もまた良し
 
   淡路島から高松まで長めのドライブのあと、市街はずれの手打ちうどん店へ。カウンターの18席だけで常に20人以上が立って空席を待つ。つやつやの太いザルうどんと熱々の空揚げやイカ天の取り合わせが絶妙。香川県内のうどん店は約800といわれるが「どのガイドブックにも載らない店」という。

 休暇村・讃岐五色台は高松駅から西へ車で30分の五色台山上にあり今年で40周年。主な5峰が黄、黒、青、白、赤の色名を持つ溶岩台地なのが地名の由来とか。標高380メートルに建つ宿泊棟(鉄筋5階、66室)のほかプール、テニスコート、芝生広場などが赤松と広葉樹の中に点在。坂出市街、瀬戸大橋、瀬戸内の島々が眼下に広がる。特にオレンジ色に染まる夕景は幻想的で「日本一の夕陽スポット」が自慢だ。
讃岐五色台

 夕食はバイキングか創作会席。バイキング席には和食を中心に計70種が並ぶ。讃岐うどん、しょうゆ豆、ワタリガニ入り「漁師汁」などの郷土料理や「アボガドの生春巻き」など小鉢の評判が良い。野菜は職員が出勤途中に農家から仕入れてくる。

 私は冬の「ふぐ創作会席」を頼み、てっさ、てっちり、空揚げ、白子焼き、雑炊などを堪能した。会席は春には桜鯛、夏は鮑、秋は伊勢エビと季節で変わる。朝食のバキングも約40種あった。

 大浴場には容器に入った土佐備長炭が浸かっていた。炭からの遠赤外線やミネラル分が肌あたりを和らげ、保温、肌荒れなどに効果があるそうだ。

 楽しみだった早朝の散策道案内は雨で中止になった。朝食後、霧の山上を巡って再び高松へ戻り、「骨付鳥」を味わった。鶏のモモを骨付きで焼き、熱々にかぶりつく。天候には恵まれなかったが、舌で満足できる旅になった。休暇村の利用者は四国霊場巡りの約2000人を含め年約4万5000人。春は遍路の鈴の音で始まる。 (清)

 ◆メモ JR高松、鬼無両駅から送迎バス(要予約)。車なら高松檀紙ICから約30分▽4月23日までの平日(3月24日〜4月4日除く)に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば創作バイキング1泊2食が8800円の特別料金になる▽TEL0877・47・0231。
 
 
伊良湖休暇村  
眼下に椰子の実の海 野菜と海の幸 景色にも満腹
 
   「名も知らぬ遠き島より…」柳田國男に聞いた話から島崎藤村が作詞した「椰子の実」。そのゆかりの地にある休暇村・伊良湖に出かけた。松林に囲まれ体育館もある広い敷地。ロビーの季節感溢れるディスプレーに温かく迎えられた。

 渥美半島観光キャンペーン実行委員会副委員長でもある副支配人の瀬井英生さんのお薦めで蔵王山へ向かった。展望台からの眺めに思わず歓声。全国一の生産を誇るブロッコリーやキャベツの畑が緑の縞模様を描き、ビニールハウスが陽を受けて光り、風力発電の白い羽根が回る。「菜の花まつり」とあって1000万本の黄色が半島を飾る。
伊良湖休暇村

 田原市は農業全体の産出額が全国1位。和食中心のバイキング夕食には、その豊富な野菜や海の幸がふんだんに並ぶ。特産のアサリは佃煮に茶碗蒸しにみそ汁にと大活躍。オープンキッチンでは大アサリが音をたてながら香ばしく焼き上がる。デザートはまず渥美メロンに手が伸びた。オプション料理は2月末までトラフグが出る。3月からは桜鯛で、秋は伊勢エビ。一品料理で田原牛も味わえる。

 朝食が終わるころロビーにさまざまな野菜箱が運び込まれ、好評企画の「野菜詰め放題」が始まる。一人一袋。箱を囲んで合図と同時に野菜を詰め込み、袋はぱんぱん。平日の朝のお楽しみは3月いっぱい続く。春はハウスのイチゴ狩り、秋はメロンの詰め放題。これ以外にもゴルフやクルーズを組み込んだ平日限定割安セットプランのチラシが何種類もロビーに並ぶ。

 貸し自転車での岬巡りもいい。やしの実博物館、「日本の灯台50選」に選ばれている白壁の伊良湖岬灯台、海岸線が美しい恋路ヶ浜、アーチ状に浸食された日出(ひい)の石門、その近くの椰子の実記念碑など。秋には休暇村の園地内で鷹の渡りが見られる。

 ここに1カ月滞在したという柳田は藤村に「のびやかな景色とおいしい食べ物」についても、大いに語ったのではなかろうか。 (養)

 ◆メモ 新幹線豊橋から豊鉄バス90分。車なら知多半島の師崎港から伊良湖港へ名鉄フェリーなど▽4月25日までの平日に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば旬菜バイキング1泊2食が7980円の特別料金になる▽TEL0531・35・6411。
 
 
南淡路休暇村  
鳴門の渦に宇宙思い 地酒の友には フグ桜鯛ハモ
 
   観光地への旅は込み合う旬を外すのがいい。休暇村・南淡路がある福良湾界隈もこの季節に行ったのが正解だったようだ。休暇村は山頂にある。澄んだ青空の下に穏やかな太平洋が広がり、右方遥かに大鳴門橋、左の眼下には無数の白い漁船がもやう福良港。

 港から直行バスで30分、太平洋岸の灘黒岩水仙郷を訪ねた。日本3大群生地の一つで、自生の約500万本が標高600余メートルの山から海まで45度の斜面を白い花で覆う。孫娘に手を引かれたお年寄り、そして熟年男女のグループが登ってくる。足を止めると花の香に包まれる心地がした。
南淡路休暇村

 福良港に戻り鳴門観潮を楽しむ帆船の咸臨丸(384トン)に乗る。「干満の差が大きい4月がベストなんですが」と船員は言い、先客も10人ほど。でも解説に手抜きはない。「渦潮は6時間ごとの潮の干満によって、瀬戸内海から太平洋へ流れ出たり逆に流れ込んだりして起きます」「潮流は時速30キロ、渦は最大で直径30メートル」

 月と地球の引力の加減で潮が満ち引きし、それが鳴門海峡で千変万化の渦となる。甲板で揺れを楽しみながら、宇宙の不思議を思った。

 海風で冷えた体は、熱い湯でほぐすに限る。休暇村には南淡温泉が引かれ、いい湯加減のカルシウム塩化物泉。露天風呂に入ると、闇の遠くに大橋の灯が点滅し、湯気の切れ間に車のライトも二つ三つ。

 食事には2月までフグが出る。3〜5月は桜鯛で、6月になればハモ。てっさ(フグの刺身)で地酒を楽しもうとしたら「港で上がりましたので」と桜鯛も出してくれた。フグは近くでの養殖だが、よそより1年長く「三年フグ」なので身がしまって旨い。桜鯛も結構な美味。魚好きの幸せを思った。

 休暇村は「国民休暇村」から01年に名称変更したものだが、ここも新装ホテルのような優雅さで、テニスコートやオートキャンプ場、大型反射式望遠鏡を備えた天文館まである。そう言えば、早暁に見上げた空にばら撒かれた星の何と大きく華やかだったことか。空気が澄み切っているからに違いない。 (崎)

 ◆メモ JRバスなど大阪〜福良140分。三宮〜福良90分。福良から連絡バス▽3月3日〜4月25日の平日に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば鳴門桜鯛料理1泊2食が1万2000円の特別料金になる▽TEL0799・52・0291。
 
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