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木川かえるさん。3年前、81歳で亡くなった。おしゃべりしながら舞台で即興の絵を描いた。芸歴50年。派手なパフォーマンスは無かったが、気持ちが和やかになる芸だった。
ひょろ長い体をスーツで包み、黒のベレー帽に黒の太縁眼鏡。バックに映画音楽やジャズが流れる。模造紙に描かれるその絵は、色っぽい着物美人だったり、赤トンボ舞う野原だったり、おかっぱ頭の少女だったりなど、今はもう見られない、日本の原風景や情緒だった。ヌード女性を描くのかなと思ったら、仕上がったのはカクテルグラスを前にした男女だったなどと、意外性でも楽しませてくれた。
時々、絵の余白に文字を書き込んだ。赤いリボン、浴衣姿の女の子がしゃがんで、線香花火を楽しんでいる。そんな図柄に添えた文字は「美しいものをうつくしいと思える あなたの心がうつくしい」。この言葉を私は時々、自分の文章に使わせてもらった。「面白いものを面白いとおもえる あなたの心が面白い」と書いて・・・
かえるさんは赤紙1枚で召集され、兵隊となって中国大陸を転戦している。ある時、機銃掃射と爆撃を受けた。友の大多数は戦死、かえるさんも爆風で吹っ飛ばされたが、ケガだけで済んだ。戦争終結後も約1年間、中国で過ごした。かえるさんは絵を教え、町の人と仲良くなった。今まで敵だった人から親切にされ、互いに笑顔を交わした。「「平和」、何とあたたかで、まろやかな言葉であろうか」と著書に記している。
「美しいニッポン」「戦後レジームからの脱却」等を唱えて首相となり、1年で突然辞めた人の手記が「わが辞任の真相」と題し、雑誌の2月特別号に出ていた。在任中も彼は「美しいニッポン」の具体像を示さなかったが、手記でもこの点について全く触れていなかった。彼の「美しい」は、心に穏やかさを与えてくれるものだったのだろうか。
3月4日は、かえるさんの命日だった。 (演芸ライター) |
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尼崎市立老人福祉センター「鶴の巣園」は、健康増進や教養の向上を生きがいとする60歳以上の人たちで連日にぎわっている。中でも人気は「ニュースポーツ7種体験」講座。バスケットピンポンや囲碁ボール、グラウンドゴルフなどを期日を決めて開講しているが、「60歳からの毎日体操」のグループは、休園日を除いて連日やってくる。
その中に「シャフルボード」に魅せられている仲良しがいた。小椋かづ子さん(77)、宿野部のぶ江さん(73)、清水富子さん(73)たち。「年齢に関係なく、友達としゃべりながら、笑いながらやっています。とても楽しいですよ」と口をそろえる。
先が二股になったキューでディスク(円盤)を押して滑らせ、コート先端の得点盤(ボード)上に止まったディスクの得点を競う。「シャフル」とはダンスの際のすり足、またはトランプを切ること。コートの上をディスクが滑る心地よい音から連想したネーミングのようだ。
ディスクは直径15.2センチで重さ42.5グラム。黒ディスク4枚、カラーディスク4枚を交互にシュートして1フレームが終了。得点ボードは三角形で先端から10点、8点、7点、マイナス10点エリアがあり、エリア内に入り切らず少しでもラインに触れれば無得点。相手のディスクを得点圏外に弾き出すかけひきも楽しめる。公式試合は16フレーム制(約60分)だが10、8フレーム制もある。専用コートはコンクリート舗装され長さ15・8×幅1・8メートル。部屋の中や屋上などで楽しむカーペット式コートの場合は9×1・8メートルと短くなる。
宿野部さんは「やる限りは負けたくないので、夢中になります。70歳まで働いていま第二の青春。努力して続けたい」。清水さんも「競争相手がいることだから、負けられません」、小椋さんは「シャフルボードをしているお陰で山登りも大丈夫」と、元気いっぱいだ。
起源は13世紀とも15世紀ともいわれる「シャフルボード」。今の形は19世紀に英豪航路の船の甲板で始まったとされる。ルールが確立したのは1913年、米フロリダ州のホテルオーナーが庭にコートを設けた時。31年には全米協会が設立され、日本への導入は戦後の56年、国際キリスト教大学の授業が最初らしい。
ニュースポーツを指導している町頭力さん(36)は、日体大卒の健康運動指導士。「頭脳を大いに使い、適度な運動量で年配者に最適のスポーツです。男女の差がないので一緒にプレーできるし、一人でも参加できます。ディスクのコントロールと作戦が大事。相手を弾き飛ばす壮快さ、最後で逆転の喜びもあり、仲良く楽しくやってもらっています」と、お年寄りからの相談にも笑顔をたやさない。「鶴の巣園」はTEL06・6491・1085=水曜休み。 (英) |
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| トラは先発整備がカギ |
大砲そろえたオリ打線に猛爆の予感 |
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オープン戦たけなわのプロ野球。今シーズンは開幕が早く、パリーグは20日、セリーグは28日に公式戦がスタートする。各チームとも陣容にかなり変化があり、移籍選手の働きが優勝争いを左右しそうだ。巨人の大型補強は別にして、阪神も新井(広)の加入で今岡が発奮。二塁の定位置争いは関本、藤本に坂が加わり、葛城、桜井らが力をつけた外野もポジション争いが激しくなった。
新井は長打力が魅力。昨年、満塁での打席では14打数7安打21打点。「打点の質が高い」ので貢献率も高くなる。一塁に落ち着くだろうが、三塁の守備率もセ・リーグトップだった。
投手陣は「JFK」が健在だから、先発ローテーションの整備がカギ。安藤、福原が頑張らないといけない。下柳、上園に金村(日)と新外国人も加わるが、これまでは「6回まで投げれば」という気安さが裏目に出た形。規定投球回数をクリアできる投手が出なければ苦戦はまぬがれない。
オリックスはちょっと楽しみ。カブレラ(西)と浜村(神)の加入で、ラロッカ、ローズ、清原を並べた打線が大暴れしそうだ。5人とも移籍組で4番の経験者。締めて通算1373本塁打。ローズとカブレラは王(巨)と並ぶ年間55ホーマーを記録している。夢は「一人30発」と大きいが。浜村は調子よさそうだし、清原は左ヒザに特製のサポーターをつけてやる気を見せている。 |
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[プロ野球オープン戦]8日 阪神−西武(皇子山)、オリックス−ヤクルト(京セラD大阪)▽9日 オリックス−横浜(京セラD大阪)▽11日 阪神−巨人(スカイマーク)
[バレーボール]22日 堺−豊田合成(新日鉄体育館)、パナソニック−サントリー(枚方市立総合体育館)
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