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噺家生活41年。人気テレビ番組「新婚さんいらっしゃい」を司会して38年を超えた。「あっちこっち、痛いところが増えてきた。その代わり髪の毛は減ってきた」。そんな冗談を言っても不思議でない年齢になってきたが「足の爪が痛い、疲れたので点滴をと、よく病院には行きますが大病はない」。
超多忙である。用事で電話したらシンガポールにいた、北海道で公演中、米・ロサンゼルスにいた、といった調子で世界中が活躍の舞台だ。「そのうえ(上方落語協会の)会長の仕事もせんといかんから、もうメッチャクッチャ忙しい。正直言ってしんどい」
“万病のもと”といわれる風邪の予防に一番気を使う。「首に布を巻いて寝る。ホテルで寝るときは加湿器をいれます。風邪をひいた人には近寄らないようにしています」。バランスよい食事も心がけるが「残念ながら移動中に食べることが多いので、野菜不足はジュースで補うことも」といった生活だ。
「笑うのは長寿のもと」とか。「では笑わせるのはどうでしょう」の問いには即座に「そうはならんでしょうなあ。ストレスの溜まるもとです」。ではどうやって解消? 「テレビゲームや将棋などで気分を変える。同じように頭を使うことにはなるけれど、脳の違う部位を働かせるから楽しい」
将棋の腕前は、さんし(三、四)の上ゆく「五段」の免状を日本将棋連盟から贈られるほどだ。
演じる落語のほとんどは「三枝作」。自作落語は190話近くになった。この頃は東京の噺家や、大阪の他の一門の人も習いにきて「三枝作」を演じることが増えてきた。
「先のことを考え、これからは自選作を絞って演じる」と言いつつ「アイデアがいっぱい浮かんでくる。この年齢だからこそ作れるものがたくさんある」と意欲満々。作品も演じる機会も、ますます増えそうだ。「見てくれる」「求めがある」ことが大きなエネルギーとなって、体を突き動かしている。 (ぶ) |
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| 春は寄り道、まわり道 |
宇野ひろみ(ABCラジオ「おはようパートナー」) |
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春。待ちに待った季節がやってきました。もともと好きだった季節なのですが、早朝の番組を始めてから一段と春が好きになりました。
凍てついた冬は夜明けが遅く、放送が終わる6時30分になってもまだ、外は真っ暗です。それが、春が近づくにつれて空気は柔らかくなり、日の出の時間が日ごとに早くなって東の空が明るさを増してきます。
明けていく空はいいですよねぇ。何とも清々しい気持ちになります。朝の番組をやっていて良かったと思える瞬間でもあります。
春になると外に出かけたくなります。この時季の私の楽しみは、まわり道、寄り道です。寒い冬は出来るだけ短い時間で目的の場所に着くことを考えますが、暖かくなるとなぜか、いつもと違う道を歩きたくなるんです。
ほんの一筋手前の(あるいは向こうの)道を曲がることで、日ごろ見なれた風景とは違う別世界が体験できたりするのです。「あれ?ここ、いつの間にパン屋さんができたんだろう…」「へぇ、こんな所に雑貨屋さんがあったんや…」と、思わずお店に入ったりすることも。
いつもは5分ほどで着ける場所も、ほんの少し遠回りするだけで新鮮な風景が次から次へと目に飛び込んできます。「このお宅の玄関、凝ったデザインやなぁ」「この公園、小さいけど芝生がきれいに手入れされてるわ」などなど、足を止めて見入ってしまうこともあります。小さな冒険とでも言うのでしょうか。ほんの少しのドキドキ、ワクワクが心地いいんですよね。
春は寄り道、まわり道の季節です。皆さんも暖かい日ざしの下、いつもと違う道を歩いてみてはいかがでしょう。きっと面白い発見があると思いますよ! |
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介護施設へ母を預けられることになり、久しぶりの取材に出られた。雨も何のそのだ。西宮から日本海沿岸の竹野へ着いた時は、いささか不謹慎ながら心もウキウキ。
駅前から海側へ、江戸期には大名が来ると庶民は通れなかった「御用路」を行く。昔のままの細道へ入ると、焼き板張りの家々が複雑に立ち並ぶ。竹野は明治期まで北前船の港。船持ち船頭は初航海で積荷の借金、2度目で造船の借金が消え、3度目から丸儲けと言われた。その賑わいをうかがわせる路地だ。
休暇村竹野海岸は海に近い小山の上。途中の山あいから険しい岩肌にしぶきを上げる海が見える。下旬になるとイカ漁の船の漁火(いさりび)が水平線を彩る。
「天使の湯」は自家源泉。あいにくもやっていて海は見えないが、雨だれを聴きながら露天風呂で湯触りを楽しむ。若いパパに抱かれ、むずかりながら入ってきた子もいつの間にか上機嫌だ。
夕食は「花見フグ」と地魚が出た。日本海で育ったフグは身がしまり、花見時にうまさを増す。初夏にかかるとイカの季節。水槽から上げて姿造りにするので膳に出しても動いているとか。そのイカを望む客が3回通っても出してもらえなかった例がある。「イカは繊細な生き物。人間の体温でもやけどするほどだそうで、生かしておくのが大変」と担当者はいう。
朝も雨は残ったが、豊岡にあるコウノトリの郷公園へ出向いた。絶滅後、ロシアから迎えた親鳥の卵で2羽の雛がかえって20年、今は117羽がいる。餌の蛙やドジョウなどを生かすため、農家は無農薬栽培に励む。ここは優しい土地なのだ。 (崎)
◆メモ カルシウム・ナトリウム硫酸塩・塩化物泉。動脈硬化、切り傷、火傷、慢性皮膚病などに効能▽1泊2食=9千円〜1万3千円(フグ、イカ造りは要予約)。「フロンティアエイジで見て」と告げて予約すればおみやげに「こうのとり育むお米」1キロ▽交通=JR大阪〜竹野3時間半、竹野から送迎車。車なら中国自動車道〜舞鶴若狭自動車道・福知山ICから国道9号〜312号〜178号〜県道1号で竹野。休暇村竹野海岸TEL0796・47・1511。 |
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