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「田舎暮らし」に憧れる人が増えている。食の安全志向の高まりも背景にあるようだ。一方、高齢化・過疎化に悩む「農山村」では、活性化や限界集落からの脱却をめざし、移住希望者を受け入れようという動きも活発。とりわけ人気という京都府で、 その現実を探った (高橋 徹) |
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京都府は田舎暮らし希望者の受け入れに意欲的。06年暮れ、受け入れ側にいて希望者の相談役を担う「京の田舎ぐらしナビゲーター」制度を設け、現在27人が府知事から認定されている。
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| 右にも左にも螺旋を巻くネジバナ。どこでも見られる雑草なのに栽培困難なのもこの花らしい |
| 季々彩々 写真 青井 捷夫 |
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今年2月、京都市で初めて開かれた「京の田舎ぐらし講座・交流会」(京都府、京の田舎ぐらし・ふるさとセンター主催)には、関東からの参加者を含む40人の田舎暮らし希望者に、府内8市町村から11人のナビゲーターが加わった。田舎暮らし実践者数百人にインタビューした森林ジャーナリスト田中淳夫さん(48)の基調講演「田舎暮らしと地域作り」の後、受け入れ地域ごとに設けたブースに分かれ、現状説明と意見交換が続いた。
ナビゲーターたちは「年に数回、農道修理や溝上げ、草刈りの賦役があり3万円ほどの区費が必要」(京丹後市久美浜町)、「自分だけ良ければは許されず、人との付き合いが生活を左右する」(福知山市雲原川流域)、「マイカーがないと暮らせない」(綾部市志賀郷地区)など、実情を率直に紹介した。厳しいアドバイスは「田舎暮らし」というロマンを感じさせる言葉とは違う現実があることを知って欲しいとの願いからだが「自ら進んで交流し意欲ある人なら大歓迎」という点では共通していた。 |
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過去15年で300人を受け入れた第三セクター南丹市美山ふるさと株式会社の福原秀樹さん(42)は先輩たちのメッセージとして(1)家族ぐるみで移住を(2)仲間をつくれ(3)農業だけでは食べられない(4)無償の労働を厭わない(5)プラバシーはないと思え(6)何事も3年は我慢(7)現金は絶対必要の「田舎暮らし7カ条」を披露した。
交流会に参加していたナビゲーター桜井一好さん(56)に誘われて後日、福知山市大江町毛原を訪ねた。「棚田オーナー」になった4家族が、鯉のぼりが泳ぐ下で田植えから米作りをスタートした日だった。毛原は棚田百選に入っている集落だが、かつての25戸が13戸に減り、ログハウス造りや芋ほりなどの体験事業にも取り組んでいる。府南部の南山城村でも5月から「田舎暮らし」体験プログラムが始まり米作りやトマト、そば、大豆づくりや炭焼きなど6コースが進行中だ。
田中淳夫さんは「田舎暮らしを始めた人は全国で数十万人以上といわれ、定年後のシニア世代も少なくない。大切なことは、受け入れる側の『思い』を理解すること。ただ自然を楽しみ、人付き合いせず、のんびり暮らしたいなら、リゾート地を選ぶべき」とアドバイスする。
◆「京の田舎ぐらし・ふるさとセンター」(京都府庁西別館、京都府農業会議内TEL075・441・6624)▽毛原の「棚田農業体験ツアー実行委員会」桜井さん(TEL0773・56・0951)▽山城北農業改良普及センター(TEL0774・62・8686)。
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