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この時は失敗したが再起し、反革命軍との闘いを重ねて政権掌握、アメリカとの国交断絶、ミサイル配置を巡って核戦争寸前まで行った米ソ冷戦下の「キューバ危機」。それらの記憶は鮮烈だ。1991年にソ連が崩壊した後は孤立状態となり、アメリカの経済封鎖で物不足となり経済はどん底に。
力を注いできた観光産業振興策が近年ようやく実を結び、カナダやヨーロッパ諸国からの観光客で町は活気を取り戻している。白砂のビーチとカリビアンブルーの海が美しい屈指のビーチリゾート「バラデロ」には、30キロも続くビーチ沿いに大型ホテルが立ち並び、豪華客船も寄港。われわれも海水パンツ姿ではしゃいだ。
「個人崇拝」を嫌うカストロ(おみやげのTシャツはゲバラばかり)は、カリスマとして大衆の人気は抜群とはいえ、一党独裁の支配者には違いない。病気静養を経てようやく今年、約50年間に及ぶ政権トップの座を弟のラウル・カストロに譲り、実質的に集団指導体制に入った。「自由化」の動きも一部にうかがえるが、まだまだ多難な道が続きそうに思えた。
《メモ》関西空港からカナダ航空でバンクーバーまで約10時間、乗り換えて約4時間半でトロントに着き一泊して空路約4時間で首都ハバナへ。経済封鎖の強化に伴って2004年11月から米ドル流通禁止措置が取られ、USドルは全く使えないため、関空で両替したカナダドルを現地通貨に両替した。1Cuc(兌換ペソ)=24キューバペソ=約130円。 |