ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
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2009年1月号 第6面  
 
フランスの秘宝16作品 シネ・ヌーヴォ 大阪で最終上映会
   20代でパリ・フィルム社を起こしてジャン・ギャバン主演の「望郷」を発表して以来、多くの名作を制作したロベールとレイモンのアキム兄弟。映画100年を記念して95年、家族から日本での公開を許されたアキム・コレクションもこの3月で期限切れ。シネ・ヌーヴォ(大阪・西九条)では代表作16本をそろえ、17〜30日に大阪最終上映会を開催。連日朝10時15分から5〜6作品を上映する。
望郷

 ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワール、マルセル・カルネ、ルネ・クレマン、ロジェ・ヴァディムら名監督の演出に酔い、シモーヌ・シニョレ、カトリーヌ・ドヌーヴ、セルジュ・レジュアニ、ジェラール・フィリップ、アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンドら往年のスターたちに出会える。上映作品は登場順に次の通り。

 望郷(1937年)=写真、昼顔(67年)、エヴァの匂い(62年)、二重の鍵(59年)、輪舞(64年)、太陽はひとりぼっち(62年)、太陽がいっぱい(60年)、気のいい女たち(60年)、獣人(38年)、ノートルダムのせむし男(56年)、肉体の冠(51年)、嘆きのテレーズ(52年)、めんどりの肉(63年)、夜明けのマルジュ(76年)、奥様ご用心(57年)、ダンケルク(64年)。

 各回完全入れ替え。当日1400円、シニア1000円。前売りは1回券1200円、5回券5000円、期間中フリーパス1万円(20枚限定)。上映時間など詳細はTEL06・6582・1416。
 
任務と復讐に揺れて 6代目ボンド 第2作は「癒めの報酬」
 
007
 ダニエル・クレイグ扮する6代目ジェームズ・ボンドの第2作「007/慰めの報酬」は、前作「カジノ・ロワイヤル」の幕切れ1時間後の場面から物語が始まる。初めて愛した“運命の女性”を失ったボンドは、任務遂行のためには感情に流されてはならないという上司の言葉を重く受け止めながら、彼女を操っていた悪の組織への復讐を誓う。

 同じ組織に家族を殺され、孤独に生きる女カミーユ(オルガ・キュリレンコ)と出会い、悲しみの絆で結ばれながら、その組織が人類の生存に欠かせぬある物資の独占を図っていることを知る。復讐は心を慰めるのか、復讐で得られる報酬はあるのか、慰めの報酬を得ることで何を失わねばならないのか。葛藤に満ちた闘いが続く。マーク・フォースター監督。106分。梅田ブルク7,MOVIX京都、109シネマズHAT神戸ほかで17、18日先行上映の後、24日から公開。
 
観ようか  
 
ヤン・ブリューゲル
展示 ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展
 3月29日まで、兵庫県立美術館(阪神岩屋、JR灘、阪急王子公園)。ハプスブルク家の400年にわたる遺産を受け継ぐウィーン美術史美術館。その所蔵品からブリューゲル(父)の花、デ・へームの食卓、バスケニスの楽器など、静物画黄金期の17世紀作品を中心に、静物が重要な役割を果たす風俗画や肖像画など75点が集う。

 ベラスケスの「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」の日本初公開も話題。1300円。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
 
ノリタケ
特別展 ノリタケデザイン100年の歴史
 3月15日まで、京都文化博物館(三条高倉)。1904(明治37)年に日本陶器合名会社として創業したノリタケ。

 日本の洋食器の歴史そのものとも言える100余年の歩みを、オールドノリタケと呼ばれる明治末から昭和初期の作品をはじめ、日本で初のディナー皿、ノリタケ・アール・デコ、戦後占領期のオキュパイド・ジャパンものなど、同社で保存する約210件で通観。デザインの変遷を伝える色鮮やかな「画帖」も初めて公開される。1000円。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
 
十二天像 水天
展示 京都御所ゆかりの至宝−甦る宮廷文化の美−
 10日〜2月22日、京都国立博物館(京阪七条)。天皇即位20年を記念し、歴代天皇が京都御所で育んだ宮廷文化の豊かな全貌をふりかえる。

 多くの芸術家との交流から生み出された美術作品、仏教への帰依から醸成された宗教美術。京都御所をはじめ宮内庁で伝えてきた品々のほか、天皇下賜品や移築された御所建物に付属する障壁画など、国宝を含め約130件が並ぶ(展示替えあり)。1300円(前売り1100円)。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
 
中国当代美術
展示 アヴァンギャルド・チャイナ−〈中国当代美術〉二十年
 3月22日まで、国立国際美術館(大阪・中之島)。文化大革命が終わり文化的鎖国状態から脱した1979年、北京の星星画会メンバーによって始まった中国現代美術。

 89年の天安門事件、市場経済体制への移行などの激動の中で、八五美術運動と総称される先鋭的な活動、民主化運動の挫折を味わった世代によるシニカル・リアリズムや資本主義を揶揄するポリティカル・ポップなど、ここ20年の軌跡を代表的作家の作品で示す。1000円。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
 
長岡の花火
展示 山下清展 放浪の軌跡
 10日〜2月22日、伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター(JR・阪急伊丹)。

 日本のゴッホと称された山下清(1922〜71年)の世界を、緻密なデッサンに多彩な千切り紙を貼り込む独特の貼り絵を中心とする約170点でたどり、激動の時代を自然体で生き、感動を与えた人間性も探る。放浪時代に愛用したリュックサックや、牛ノ戸焼の壷に絵付けした「大文字焼(送り火)風景」なども展示。700円。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
 
大槻能楽堂
能楽 企画公演・梅原猛「能を観る」@自然居士
 31日14時、大槻能楽堂(地下鉄谷町4、6丁目)。09年の年間企画は哲学者・梅原猛氏が選ぶ名曲から稀曲までの鑑賞。同氏のトークもある。

 幕開けは浅見真州による「自然居士」=写真。寺造営のため7日間の説法を続ける自然居士に、両親の供養を願う少女が小袖を捧げるが、乱入した男たちに連れ去られる。男たちは人買い商人で、少女は小袖を得るために身を売ったのだった。そうと知った自然居士は…という展開。4700円(前売り4200円)。TEL06・6761・8055。
 
こうもり
長編オペレッタ映画「こうもり」上映会
 14日、京都府立文化芸術会館(河原町広小路)。10時、13時半の2回上映。19世紀末のウィーン、社交界の年越しパーティーに集うワケありの面々…。ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の甘く切ない名曲に彩られ、物語は新春にふさわしく華やかに展開する。グンドゥラ・ヤノヴィッツ、エバハルト・ヴェヒター、レナーテ・ホルムら出演。音楽はカール・ベーム指揮のウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場合唱団。オットー・シェンク監督による1972年のドイツ映画。143分。

 入場料2300円だが、「フロンティアエイジを見た」と告げれば、当日でも前売りと同じ2000円で鑑賞できる。
 
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