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高齢者の住まいとして暮らしに便利な都心マンションへの回帰が進む中で、安全・安心・快適を追求した賃貸専用の29階建て高層マンションMATSUYA TOWER(松屋タワー、189戸)が大阪・上町台地の松屋町に誕生した。松屋町を中心にビル群を経営する松屋ビルが、創業50年の経験と知恵に最先端技術を加味して実現した次世代型賃貸住宅で、2月から入居が始まる。
「不動産価格が変動して持ち家の維持もコスト高。一方で新築マンションを3〜5年で移動しながら住む傾向も強まっている。先行きが不透明な不安の時代に、安心と快適を確保できる質の高いサービスのもとで、長く住み続けられる賃貸の住まいを提供したいと考えた」(松屋ビル代表取締役・任書正さん)という。
徹底したセキュリティーが保たれた「ニューヨーク方式」といわれるマンションが東京で評判になっており、これを関西で初めて導入。4年前にUR都市機構が建設し、7倍の競争率で高齢者の入居が9割を占めた賃貸住宅「南船場」を参考に計画を進めた。
建物は地震の揺れを3分の1〜5分の1に軽減する免震構造。各階の床・天井は2重構造、壁は7層の防音材で区切られ、電車通過時のガード下並みの音量90デシベルを出しても階下に伝わらない。都市部の住民トラブルの8割は音が原因であることに配慮したものだ。高層ビル内では携帯電話の通信は不能となるため、大阪で初めて全館と各室にドコモのアンテナを設置した。
セキュリティーはIT技術と人の目でダブルチェック。各室を網羅する最新の警備機器、入居者カードや携帯電話による認識だけでなく、2カ所の出入り口や警備事務所に警備員が24時間張りつく。警備員たちは個室内の緊急対応や荷物の持ち運びの手伝いもする。災害発生時に備え、全戸の飲料水・食料・簡易トイレ3日分を備蓄、階段避難用車いす、AED(心臓除細動機)、手動揚水ポンプなども常備する。
1〜4階にはコンビニ、内科・歯科クリニック、入居者専用のアスレチックジムなどがそろい、医師の往診も可能。近隣には徒歩90メートルの空堀商店街など3商店街、地下鉄2〜3駅で心斎橋、難波へ。シティーライフが楽しめる。
家賃は最多面積帯(4〜21階)の52〜56平方メートルで12万3000〜17万1000円。「55平方メートルで比較した場合、南船場より2〜3万円のアップだが、これは警備など人的サービスの手厚さによるもの」(任さん)という。問い合わせはTEL06・6761・1961。 |
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大学と高齢者施設が隣同士のメリットを活かして高齢者の生活の質(QOL)の向上に相互に力や知恵を貸しあう業務協定が12月17日、神戸市東灘区の甲南女子大学(坪内良博学長)と社会福祉法人神戸福生会(中辻直行理事長)で結ばれた。
神戸福生会は1951年に設立され、神戸市内で特別養護老人ホーム、ケアハウスなど4施設を運営。2007年からは、甲南女子大の東隣に特別養護老人ホーム(入居者29人)、ショートステイ・小規模多機能サービスなどの在宅支援や、ケアハウス(同60人)を開設。さらに住宅型有料老人ホーム(53室・84人)が今月中旬にオープンする。いわば、元気な人から要介護まで高齢者の暮らしとケアの総合的なゾーンが誕生したことになる。
こうした施設を運営する高齢者ケアセンター甲南では、入居者の身体機能向上のための指導を甲南女子大の辻下守弘・理学療法学科教授に申し入れ、特養ホームの入居者全員の身体機能チェックとリハビリプログラムについて、経過をみながらアドバイス。一方、センターの前田優二施設長が理学療法学科の非常勤講師となり、この道20年の経験を集約した「地域ケア論」の講座を引き受けた。
住宅型有料老人ホームの開設が近づくにつれて新入居者の身体機能に合わせた介護予防プログラム設定のプラン化も持ち上がり、入居予定者の中から甲南女子大の公開講座に通う人も出はじめ、双方の関係は密接に。神戸福生会全体の施設入居者は420人。在宅サービス利用者は900人。大学と社会福祉法人が互いの施設・人材能力を活用しあう組織ぐるみの連携へと進展した。
協定によると、大学は施設利用者の公開講座や他講座の聴講生受入れと学内施設の利用を認め、神戸福生会は各施設で学生の実習生を受け入れる。さらに施設利用者への機能訓練、介護予防プログラムの開発を進め、高齢者のためのQOL向上のための共同研究など相互協力活動を深める内容で、2月27日には協定締結の記念講演会の開催を予定している。
問い合わせはTEL078・436・0567(高齢者ケアセンター甲南)へ。 |
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| 移民して今96故国への願い |
ブラジルから来たおじいちゃん |
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池田市出身の映画監督栗原奈名子さんがブラジル移民100年の昨年、3年間の密着取材で完成させたドキュメンタリー「ブラジルから来たおじいちゃん」(59分)が10日〜23日、第七藝術劇場(阪急十三)で公開される。
主人公は現在96歳の紺野堅一さん。吹田市の米商の五男で旧制茨木中卒業後に上京、出版社で働いた後、19歳で農業移民としてブラジルへ渡り、11もの職業を経験。今はサンパウロで三女夫婦と暮らすが1992年、長兄の病気見舞いで帰国したのを機に、毎年1カ月は滞日して各地を歩き、出稼ぎにきているブラジル人たちを励ます。
ブラジルへの移民25万人、今は逆に30万人が日本へ。厳しい生活環境で育った2世、3世が多く、言葉や習慣の違いからいろいろな問題が起こるだろうが、どうか温かく受け入れてほしいと故国の人たちに願う紺野さんの一途な姿が胸を打つ。
10〜16日は13時45分、17〜23日は19時45分から上映。17日にはサンパウロと劇場を結んで肉声によるメッセージが披露される。1500円(シニア1000円)。TEL06・6302・2073。 |
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