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■ 旅のきっかけ |
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「自立」とはなにか。シニアが生きる長い時間は、自分で自分の時間を創る連続ではないか。数学者藤原正彦さんの「国家の品格」と、藤原さんがモデルになった小川洋子さんの「博士の愛した数式」。効率・コスト優先の格差社会と超高齢社会の対立を考えざるを得なかった。
「英国セント・キルダ島の何も持たない生き方」(井形慶子著)を読んで、伝統と自立の価値観を土壌に、シンプルライフを固持する「英国人」の暮らしをかぎ取るだけでもヒントがある、と考えた。 |
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■ 手づくりの旅 |
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他人がつくったスケジュールを消化するパック旅行でなく、これまで通り自分たちの旅を考えた。スケジュールの提案を受けた英国政府観光庁の元大阪事務所長の梅田さんは、手づるをたどって尽力してくれたが、「英国人の壁」に悩まされ、胃を痛めた。「予約と了解」が原則。加えて「週末は個人の時間」。
カネを払う側がサービスを要求するのは当然、と考える日本人と個人が最優先と考える英国人の違い〜価値観の衝突が現れた。 |
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■ 英国が抱える経済状況の厳しさ |
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旅行中、ホテルや街のレストランに入ると、軽い食事で7〜8000円。ステーキにお酒となると、1万円は覚悟しなければならない。人手のサービスを要するものは高い。あちこちで空席が目立った。以下はロンドン在住の日本人女性から聞いた値段。
まず所得税に関しては、年収28000ポンド(618万円)まで所得税約23%。28001ポンド以上で約40%、プラス年金・保険が約10%。
住民税は区や住居のレベルによって違いますが、我が家(3ベッドルーム・セミデタッチハウス)←典型的な郊外の住宅です。年間で約1355ポンド(29万8000円。毎年100ポンドずつ値上がりします!)
ガソリンは1リットルあたり95ペンス(220円くらい)でうち80%が税金だと聞きました。
自動車税は年間120ポンド(26400円)ぐらい。もちろん、排気量の大きい車や四輪駆動車はもっと高いです。ロンドンの街の中心に車で入ってくるには、日本では「渋滞税」と訳されていますが、一日8ポンド(1760円)です。私たちはマイカーを捨てました。
タバコは1箱(20本入り)が約5ポンド(1100円)。
「イラク参戦のツケも来ている」が彼女の感想だが、国の負担をいつ払うか。いま、払うか、未来の世代に付けるかだとも。 |
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