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元気のヒミツINDEX  
   
 
渋谷 天外さん(50)
 
 
小劇団ばりのニクレン  
 
   大阪松竹座の10月公演「新生松竹新喜劇」が6日に幕を開ける。稽古場を訪ねると、座長の渋谷天外さん(50)が、Tシャツにトレパン姿で若い劇団員たちを相手に「ニクレン」の最中。「イテテテ、もうちょっとやさしゅうに」。芝居の稽古と違って、冗談も飛び交う。

 今回の演出担当者の一人、わかぎゑふさんの「ニクレン、しよう」の提案で始まったそうだ。ストレッチのことである。「ニクレン」−耳慣れない言葉だが、「肉体訓練」の略で、小劇団関係者はよく使うらしい。「悪いことじゃなし」と賛同し、稽古前1時間をニクレンにあてることになった。

 祖父は初代、父は二代目渋谷天外。父は、亡くなる直前まで大酒を飲んだ。「家で健康管理などという話、聞いたことはない」という。かつて、役者の世界とは、そういうものであったらしい。

 そんな中で育ったせいか、「むちゃくちゃな生活」を続けてきたことを自認する。30代後半、肺炎にかかって肺に水がたまり、38〜39度の熱があるのに1ヵ月、芝居に出続けたことがある。

 「風邪などは病気でない」。今でもそう思う。だが、あの時のような肺炎を患ったら、芝居はできないことも身にしみている。50歳になって、急に体力の衰えを感じるようになったともいう。健康のため、3年半前からゴルフをはじめた。「なんでものめり込む」悪い癖が出た。胸が痛んで医者に行くと、肋骨が3本折れていた。「いいかげんに、ほどほどにが一番」だと、最近、やっと悟った。

 「体に悪いことはしない。若い人と張り合おうなどと考えない。自分流に『年寄の冷や水』を解釈して、いい歳を取りたい。そう思うようになった」と語る。

 「ニクレン」も「無理しない範囲で」と決めてはいたが、初日早々に、右肩の筋が痛くなった。「しゃにむに」の気性はなかなか治らないと笑う。19日まで連日昼夜2公演。ニクレンの成果やいかに。   (
     
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