ニューシニアの情報新聞「フロンティアエイジ」
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元気のヒミツINDEX  
   
 
大村 崑さん(74) 2006年1月号
装い通せば本当になる  
 
   トレードマークの、鼻先にずれ落ちる眼鏡は、今も月に1、2回は新調する。20代初めから、コメディアンとして舞台を駆け回り、テレビで人気者になった。忙しさは今も同じだ。手帳には予定がぎっしり。それでいて「舞台に穴を空けたことはありません」と、相変わらず「元気はつらつ」74歳の大村崑ちゃんである。

 秘訣の一つは「体の不調や不具合は、その症状が出る前にケアする」からだ。”証拠”として、鞄の中からいつも持っている数枚の診察券を取り出し、写真のように広げて見せてくれた。「家には使わなくなったものも含め、140枚はあります。お客
さんは1万円以上も払って私の舞台を見にきてくれはる。その時、私が病気で代演だったり、不調で冴えなかったりしたら申し訳ない」と、暇があれば病院に行き、歯の手入れや血液検査をする。時には医院のはしごまでするからだ。

 「いつも誰かに見られている。だから、ぐったりした顔や格好をしていられない」ために、元気さを装うことも。例えばテレビ出演。話題が自分の知らないことだったので黙っている。その姿が画面に出る。すると途端にファンから電話が入る。「どこか体が悪かったの?」。

 街でも「コン様」と声がかかるので、疲れた顔は見せられない。時々ショーウインドーの前で、商品を見るふりをして自分の姿をチェックする。

 去年の夏、10年ぶりで小学校の同窓会に出席した。白の上下にパナマ帽、カラーシャツ姿で、仲間を笑わせ、自分の元気さをアピールしてきた。既に背中が丸くなっている仲間もいて、「俺は定年で、妻と海外旅行やゴルフのサンデー毎日。キミはいつまで嫁や子のために稼ぐんや」とも言われたが、逆に役者という仕事があるからこそ、元気に生きていられることを確信した。

 「常に明るくふるまう。それがたとえ演技だったとしても、続けていけば本当になってきますよ」  (
     
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