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吉田 義男さん(72) 2006年3月号
ロマンのムッシュ牛若  
 
   「心身とも健康でいられるのは野球のおかげ。今もシーズン中は解説の仕事があり、11月開幕のマスターズリーグではユニフォームを着せてもらい、真剣勝負で元気をもらっています」という吉田義男さん。大阪ドーム一塁側「大阪ロマンズ」ベンチでのインタビュー中も、目は選手たちの動きを追っている。

 53年に立命館大を中退して阪神入団。、165センチの小柄で鮮やかに球をさばき、素早く送球してショートの定位置を奪い、ついた異名が「牛若丸」。現役17年間で盗塁王2回、ベストナインにも9回選ばれた。そして75、85、97年の3度、監督に就任して8シーズン通算484勝511敗56分け。85年には日本一に導いた。

 87年に最下位となって解任された後、89年にフランスへ渡って野球指導に尽力。草野球レベルの選手たちを欧州の強豪と互角に戦えるまでに育て、代表チームの監督を7年間務めて”ムッシュ吉田”の名で親しまれた。

 「丈夫な体に生んでくれた親に感謝しています。大きなケガはせずじまい。特に監督は休めませんからね。食べ物は好き嫌いなしで、何でもおいしくいただきます。好物は豆腐。お酒は、ダメなんです」。

 篤子夫人(69)も「選手時代は肉類中心でしたが、監督になってからはお魚、野菜がメイン。お酒は夏でも缶ビールを週に1、2本。病気もせず、手のかからない人です」と証言。フランス時代(毎年4〜10月)は、夫人が帰国すると自炊生活。「ご飯と卵、のりがあれば十分」だったそうだ。

 ずっと続けている1日1万歩のウオーキングは「このところ、さぼりぎみ」だが、ゴルフでカバーしている。タイガース一筋。栄光の背番号23は永久欠番となり、92年に野球殿堂入り。

 「野球界への恩返しはこれから。そのためにも、まず健康。いつまでも勇気と喜びを忘れずに頑張ります」。顔に艶があり、口調も滑らか。吉田さんはやはり、ユニフォームが似合う。 (
     
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