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日色 ともゑさん(65) 2006年9月号
巡演地の食事が楽しみ  
 
   最近、テレビにはごぶさただが、劇団民藝「明石原人」の公演で忙しい。「年末まで旅から旅のひどい日程なんです」。そう言いながらも楽しんでいるのが、笑顔からうかがえる。芝居は各地で大好評。「お客さんに元気をもらっています」

 昭和初年、明石海岸で旧石器時代のものと思われる人骨を発見した直良信夫の伝記劇で、サブタイトルは「ある夫婦の物語」。11歳年下の夫を叱咤激励して支える妻・音を演じる。

 04年1月、東京で初演。今年前半は首都圏が中心だったが、9月からは西日本と東北の56ヵ所で79回上演する。俳優は体力勝負ともいわれる。「特別な健康法などはありません。しいて言えばよく食べ、よく眠ることでしょうか。旅先でおいしいものを食べるとやる気がわきます。信夫さんの故郷臼杵は、フグのおいしいところとか。10月7日に公演で訪れるのが楽しみ。でも少し早いかしら」と真顔で心配する。

 「丈夫な体に生んでくれた両親に感謝している」というが、一度だけ、もう舞台に立てないかと思ったことがある。夫に誘われて40歳代でスキューバダイビングを始め、暇を見つけては海中散歩を楽しんだ。そのせいかどうか、50代に突発性難聴となって緊急入院。海中で受ける水圧が耳の負担を大きくするといわれ、すっぱり諦めた。

 「観客の反応が何よりの励み」。学閥に翻弄され、皇国史観以外の歴史を否定された時代に苦闘する貧しい学究の物語でありながら、笑いも絶えない芝居に夢中だ (高)

 関西での公演は10月1〜3日=神戸文化ホール、4・5日=姫路市民会館、10日=京都府立芸術会館、11日=彦根市プラザ、26日=紀の川市粉川ふるさとセンター、27〜29日=和歌山市民会館、30日=阪南サラダホール、31日=貝塚コスモシアター。
     
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