ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
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福本 豊さん(59) 2007年7月号
野球の恩を野球で返す  
 
   大阪弁丸出しでユーモラスな語り口ながら、緩慢なプレーには手厳しい野球解説者、福本豊さんは相変わらず元気だ。朝日放送、サンテレビで1シーズン70試合を担当し、スポーツ紙では、オフシーズンもコラムを受け持つ。「世界の盗塁王」の豊富な球歴が、ファンの関心を呼ぶのだろう。

 大鉄高(現阪南大高)から松下電器を経て69年、ドラフト7位で阪急ブレーブスに入団。2年目からレギュラーとなり13年連続盗塁王。72年には106盗塁の不滅の記録をつくり、優勝に貢献してMVP。通算2543安打で、1065盗塁、115三塁打、449二塁打は今なお日本記録。オリックス、阪神のコーチを歴任し、02年「野球殿堂」入りした。

 「野球の仕事をもらえているのが、何よりの健康法やね。習慣づけているもんもないし、たまにゴルフをやるぐらいやけど、じっとしてへんのがええんちゃうかな」。ナイターが終わってからの夜釣りは「ごぶさた」で、昨年から阪南大の野球部特別コーチに。

 選手時代も「ケガはしなかった。丈夫な体に生んでくれた親に感謝やね」「肉が好きやからよく食べるけど、野菜も負けんように食べている」。

 現役時代に23年間続けた神戸市西区の肢体不自由児施設「兵庫県立のじぎく療育センター」への訪問ボランティアが大きな花を咲かせた。野球を手ほどきし、楽しさを伝えるうち「君らのチームを創ったら」に進み、81年に卒園生たちによる「神戸コスモス」が誕生。93年「日本身体障害者野球連盟」が設立されて初の全国大会開催。いま22都道府県、32チームが加盟し、昨年は世界大会が開かれた。毎年の日本大会に「名誉理事長」として出席し、センターへの慰問も続ける。

 解説の担当日は、午後3時にグラウンドに姿を見せ、監督、コーチ、選手らと談笑する福本さん。団塊世代不滅のトップバッターは、次世代にも夢を提供し続けている。 (英)
     
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