ニューシニアの必読紙「フロンティアエイジ」
フロンティアエイジ=新時代の開拓者 フロンティアエイジ
元気のヒミツINDEX  
   
 
桂 文珍さん(58) 2007年8月号
無理せず嫌なことせず  
 
   吉本興業の本拠地、なんばグランド花月(NGK)の舞台。自作の新ネタでお客さんを存分に笑わせて舞台を下り、ゆったりした表情で楽屋に戻って来た。「元気のヒミツは?」の問いに即返ってきた答えは−−

桂文珍さん
  「嫌なことをしないことが一番ですよ」「ということは、落語をしてるのが一番やと?」「そう。落語は人を幸せにする芸です。その落語でみんなに喜んでもらうには、どんな味付けをすればいいのか、それが分かってきたんです。これまで、テレビのキャスターなどいろんなことをやってきたんですが、落語の面白さに目覚めたんです」

 というわけで、定期的なマスコミ出演は断り、今は"落語漬け"と言ってもいい日々で、年に200回は高座に上がるという。全都道府県でもれなく独演会を開く計画も進めているそうだ。毎年8月8日に大阪で開く独演会も今年で25回目。東京から売れっ子若手の林家たい平さんを迎え、午後7時からNGKで開く。

 「ほかに秘訣は?」「この年齢になると衰えを感じます。だから、トシ相応に生きる、無理をしないことです」

 朝起きると歩数計を付けて徒歩40分の喫茶店へ向かう。コーヒーを飲み、新聞各紙に目を通し、また40分かけて帰る。これだけなら、そんなに歩数は増えないのに、ついつい2万3000歩にまでなったことがあった。「さすがに足が痛い。これでは鍛えているのか、傷めているのか、矛盾を感じます。ずっと前なら大丈夫でしょうが、今は老いには逆らえない。あるがままに生きる。感動する気持ちまで、老けさせてはいけませんが・・・」

 「とまあ、いろいろ言うてますが、やっぱり落語が元気のモト。高座で『楽しんでください』という気持ちを送ると『楽しみましたよ』というお客さんの答えが返ってくる。ですから、しんどい時でも舞台に出たら治ります。逆に元気をいただけるんです」 (ぶ)
     
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