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| 川上のぼるさん(77) |
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| 人形のお陰で病知らず |
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タイガースのユニホームを着た人形を抱いて立つ。輝く白い歯は虫歯ゼロ、髪の毛はフサフサ。メタボとは無縁の体形。まもなく78歳になる人とは思えない。おなじみの腹話術、そして声帯模写、司会などで活躍し続けて60年を超えた。
京都市生まれ。日本画家の父親には、映画や舞台俳優の知り合いが多く、そんな人たちに囲まれて育った。子どもの頃はガリガリに痩せていて、大病で小学校を1年間休学した。でも教室では人気者。エンタツ・アチャコやチャプリンらの物真似で大受け、他校にまで招かれて披露した。戦争中の学校には、陸軍の将校が指導する厳しい軍事教練があった。体力は無くとも、銃剣術では将校の仕草を上手にまねて褒められ、仲間の前で模範演技をするほどだった。
戦後、アメリカ映画で腹話術と出あう。人形を使って恋心を告白する、その内容に魅せられた。独学で腹話術を覚え、大学在学中からプロとして活動を始める。売れっ子になった。
「全国各地を飛び歩きましたが、いつでもどこでも眠れるので疲れはすぐに解消」「腹話術のしゃべりは、舌を転がして歯茎によく触れる。それで歯が丈夫になった」「人形を通して好き放題にしゃべれる。腹には何も残りません。ストレスは一切無しなんです」
小学校時の大病以降は病気とはほぼ無縁だが、一度、胃の不調で「東和会」という病院で診察を受けたことがある。「先生が「若い」と驚かれるので、この病院のお陰で(実際の年齢より)、十若い(とうわかい)と答えたら大笑い」になったそうだ。
若さと健康、仕事、友達、家族に恵まれた。息子さんも腹話術で活躍中。弟子も数多くいる。すべて腹話術のお陰だ。腹話術が人生の福を招いてくれたことになる。
正月7日から1週間、天満天神繁昌亭の昼席に出演する。神戸、京都では教室を開いて指導もしている。ストレス逃れに皆さん、腹話術はいかが? (ぶ) |
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