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| 喜味こいしさん(80) |
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| しゃべる場のある幸せ |
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「3回、死に損のうてますねん」。のっけからのびっくり発言。実兄の夢路いとしさん(03年死去・78歳)と漫才を始めて60数年。いつも「元気はつらつ」な姿ばかり見ていたのですが・・・。
まず「広島で原爆にあいました。兵隊で行っとったんです」。戦争終結で帰ることになり、入院先から白衣2枚を重ね着し、荒縄の腰紐、頭には帽子代わりの三角布を巻いて、幽霊のような姿で大阪に戻った。
2度目は45歳、膀胱ガンで手術した時。以来、尿の袋を下げて歩く。さらに5年ほど前、腎臓機能が悪化し人工透析の恐れもあったが快復した。
なのにこれといった健康法は無いという。「歩くのがええと言うけど、目的も無くブラブラできます? 私、出不精なんです」。犬と一緒ならと、セントバーナード犬を飼ったこともある。「子犬の頃はええんですが、でっかくなると動いてもらうのが大変。そしてこの犬もまた、出不精なんですわ」
「おやじもお袋も酒好き」だったそうで、自身も「朝から冷や酒、ひっかけてました。飯も食わんと2、3杯」「昼間も飲んでましたよ。缶チューハイ買うてきて、5、6本」といった調子。
「腎臓患うて退院の時、家族から言われました。「酒かたばこ、どっちか止めて」。たばこ止めると、おしゃべりの間が持たん気がして、酒を止めることにしたんです」。それでも内緒でチューハイを飲んだら、血尿が出てばれてしまった。今は金曜日の夜だけ、缶ビール小を1本飲んでいる。たばこは1日約30本。
独りで仕事をし始めてから伸ばした髭が、よく似合う。「気が付いたら兄貴の年齢を超えました。これも兄貴が守ってくれているから。朝、家を出る時、仏壇を拝んでます。「兄貴、今日も1日、頼みます」と」
「今も、しゃべれる場があるのが元気の源。“ご隠居”と言うて用いてくれる。そのためには元気やないと、元気出さんとあかん。感謝、感謝です」 (ぶ) |
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