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北海道移住 2006年1月号
体験の旅に大きな反響  
乗馬に興じサケに歓声 浦河町コースに同行してみたら
 
   北海道と道内14市町村が共働で「団塊の世代」などに呼びかけた「移住体験の旅」に近畿圏、首都圏などから計約50人が参加した。昨年秋に始まった長期と短期の「旅」のうち、関西、関東の11人が参加した11月の「浦河町コース(3日間)」に同行し、参加した人たちの思いを聞いた。町ぐるみの歓迎に全員が「一度は住みたい町」と話す半面、「雪対策や住宅探しが不安」などの声もあり、移住を「新しい町づくりにつなげる」と意気込む町にとっての宿題もみえた。函館、網走、室蘭など8市町に絞った長期滞在(1カ月〜5年)モニターへの応募は2月末まで受け付けている。
北海道移住

 浦河町は襟裳岬の近くにあり、国内競走馬の8割を生産する日高地方の中核。農業者の92%が牧場に関わっている。町移住対策室長の立嶋喜佐男さんによると積雪は10〜20センチ、夏は涼しく「道内で一番住みやすい町」だが、人口は1960年の2万2000をピークに年々減って今は約1万5700人。
 
魅せられて、少し不安も 定年後に照準 道は積極誘致
 
    旅のテーマは「体験する・見る・食べる」。参加者は乗馬に興奮し、幌別川を遡上するサケに歓声をあげた。文化会館や分譲宅地、病院を視察したほか、サケ採卵の様子や日本中央競馬会の競走馬訓練施設も見学した。

 「色々体験して、終の住処に選んでもらえるよう願っている」と谷川弘一郎町長。懇親会では、めったに獲れない肉厚のカレイやイカ、ツブ貝などの刺身、イクラが山盛りで出され、商議所や漁協、乗馬クラブの代表らとの意見交換が弾んだ。

 中心部の商店街はトタン葺き三角屋根の新しい家並みが国道を挟んで1・2キロ続く。歩道幅は4・5メートルと広く、表通りは電線がなくすっきり感が漂う。「イギリスの町」をモデルにした市街地改造は98年に完成した。

 寝屋川市の山西陽さん(60)夫妻は、数年前の旅の途中に通って雰囲気に魅せられ以来、「馬好き」もあって何度か訪れており、「定年後に住みたいが、冬の運転と暖房費が気がかり」という。横須賀市の島田紳一郎さん(38)と妻の久美 子さん(34)は、学生時代から北海道を数十回旅行してきた。「将来はぜひ北海道に住みたい」と言い、長女の優香里ちゃん(3つ)も1人で馬に乗れて大はしゃぎだった。

 「馬が見たかった」柏市の植木俊昭さん(54)と共に来た母のみえ子さん(82)は初めて乗馬を体験。「東京に友人が多いので、ずっとは無理だけど1年ぐらいなら住みたいところ」。「澄んだ水と空気、雄大な景色に感動した」というのは、大阪から参加した登山仲間の日山紀子さん(59)、上中ミチカさん(67)と、「農業があこがれ」の会社員ペア(ともに34)。それぞれに「期間を限って住みたい」と話していた。
 
     
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