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定住後移住は温暖の南予へ 2007年1月号
県をあげて積極誘致へ 3月にはモニターツアー
 
   定年退職期を迎えた「団塊世代」などに移住を呼びかけている愛媛県が、3月に県南西部の市町と協力した「南予・移住体験モニターツアー」を計画している。「シニアの知識を人口減が続く地域の活力再生に生かしてもらう」のを目的にした「団塊対策」の一環で、地域をアピールして移住者や滞在型観光客を誘致するとしている。
愛媛県宇和島
海岸から山の頂上まで続く宇和島の段々畑

 「南予」は、人口約9万の宇和島市を中核とする4市5町。真珠やタイ、ブリなどの養殖、稲作やミカン栽培などが盛んで、伊達藩の城下町(宇和島市)、古い町並み(西予市)など歴史・文化でも特徴的な地域。全県の約2割に当たる約31万人が暮らしているが、地域人口はこの20年間で約7万減った。同県によると、農林水産業の不振、大企業工場の縮小や撤退などが目立っている。

 移住体験ツアーは、「南予てこ入れ策」のひとつ。今年度は全日空に「ツアー」の企画、地域PRなどを委託。あわせて移住や長期観光に必要な不動産、医療、買い物などの生活情報や宿泊施設情報の資料を整え、宇和島市の商工観光課など、全市町に「移住相談窓口」を開設した。

 3月のツアーは「西予市、愛南町、宇和島市」コース。10日から3泊4日で、市町ごとの移住説明会、地元との交流会、住宅地や農地・病院・スーパーの視察、真珠の加工体験などを予定している。東京から5万8800円、大阪から5万4800円。
宇和島城
宇和島城の天守閣は現存する12天守のひとつ

 同県での移住体験ツアーは、去年11月の「宇和島市、松野町、鬼北町」、12月の「大洲市、内子町、伊方町、八幡浜市」に続き3回目。11月には説明会、交流会のほか、海岸から高さ80メートルの山頂まで続く段々畑の視察、ミカン狩りなどがあった。参加した大東市の女性(60)は「住みやすそうなことは体感できた。でも、まだ少し先のことなので…」と、移住に興味を示しながらためらいも。妻といっしょに参加した藤沢市の男性(70)は「自然が魅力。とりあえず一時滞在を考えたい」と話していた。

 愛媛県や宇和島市などは「1週間、1カ月などの滞在が、移住に結びついてくれることを期待してじっくり取り組む」という。

 同じような「移住ツアー」は北海道が一昨年から始めている。また愛媛県の話では、高知県が専任職員を置くなど、人口の減少地域を抱える32道県が、それぞれの「団塊世代対策」に取り組んでいる。

 南予のツアーの問い合わせ・申し込みは、旅行主催のANAセールス(TEL03・6251・8733)。
     
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