ニューシニアの情報新聞「フロンティアエイジ」
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ローンボール 2005年4月号
緑と遊ぶハイソ気分 芝目を読んで的球に寄せる
 
    「ローンボウルズ」は、白いジャック(目標球)に、黒いボウルをいかに近づけるかを競うゲーム。老若男女が気軽に楽しめ、緑の芝生に白とクリーム色が基本というユニホームが映え、ちょっとおしゃれで、ハイソサエティーな気分も味わえるスポーツだ。

 ボウルは合成樹脂で直径11・7〜13・0センチ。重さ1・59グラム。横から見ると、円形だが、左右のふくらみと角度が違う。スピードがある間は、真っ直ぐ進むが、スピードが落ちてくると、角度の少ない方向へカーブする。そこをどうコントロールするかが腕の見せどころ。
ローンボール

 手の甲を下にして、親指をボウルの中央上に、中指は中央の真下に、小指を除く4本の指でしっかり握り、送球方向へ真っ直ぐ踏み出して送球した手を真っ直ぐに前に押し出すようにする。

 ゲームは、35メートル四方の芝生の上に、5メートルずつ7つのリンクを作り、各リンクでプレーする。競技方法はシングルス、ペアーズ、トリプル、フォアーズの4通りあるが、2対2の対戦が最も多い。1人4個ずつボウルを持ち、芝生を痛めないように、ゴム製のマットの上から交互に投げる。得点は相手のボウルよりもジャックに近い自分のボウルの個数が得点となり、負けた方が、常に0点となる。

 神戸市のシルバーカレッジのローンボウルクラブは、毎週水曜に「しあわせ村」専用コートで練習している。溝畑義隆さん(72)は「年配の方や障害者の人たちも楽しめる。ゲーム開始前に健闘を誓い合い、終了すればサンキューと言葉をかけ合います」という。ゲーム中も紳士的な態度を忘れてはならないそうだ。加久石幸三さん(66)は「ゴルフのパットと同じで、芝の状態や起伏を読まないといけないし、作戦を考えたりしてスリルがあります」という。奥の深いスポーツなのだ。

  技術が向上してくると1センチ、1ミリを争う勝負となり、相手のボウルに当てて遠ざけたり、劣勢の土壇場ではジャックをコースの外へはね飛ばしてデッドエンド(無勝負)に持ち込むなど、戦略的にもスリル満点の要素をもち合わせている。

 ローンボウルズの歴史は700年前に遡る。大英博物館には2人のプレーヤーが楽しんでいる絵が残っているという。イギリスの旧植民地を中心に世界へ広がり、現在はオーストラリアの50万人をはじめ、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、シンガポールなど23カ国で愛好者は200万人を越える。
オリンピック年に合わせて世界大会がある。日本には明治時代、神戸と横浜の居留区に外国人が持ち込んだが、本格的に紹介されたのは1963年。世界大会には、76年の第3回ヨハネスブルク大会から参加している。

 日本ローンボウルズ協会理事長の西雅一郎さん(69)は「専用コートも少なく、知名度も低いが、ぜひ体験してほしい。しあわせ村は用具の貸し出しもしているのでご利用ください」と、普及に懸命だ。 (
     
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