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スポーツチャンバラ 2006年4月号
単純さで世界に普及 礼も身につきサムライ気分
 
   子どものころ、棒切れや丸めた新聞紙で夢中になった「ちゃんばらゴッコ」。それが安全、公平、自由をキャッチフレーズに、3世代で楽しめる競技になった。「スポーツチャンバラ」という。

 小太刀護身道という武道が原点。礼に始まり礼に終わる武道精神と、万一の時に身を守る術が身につき、運動不足やストレスの解消にも役立つ新スポーツだ。チャンピオンをめざす人もいる。

 空気を入れたソフト剣なので打たれても衝撃が小さく、面もつけるので安全性は高い。細かいルールがなく、自由に、奔放に楽しめる。打つことより、打たれないことが楽しむコツ。打たれた人は、潔く認めて相手を讃えるさわやかさを大切にする。
スポーツチャンバラ
「面」も「胴」も「すね」も「尻」も有効打

 剣の長さは基本の小太刀が60センチ以下、長剣が1メートル以下。短刀や槍、なぎなた、棒もある。面は外側がウレタンで、メガネの人専用の物もある。実力、体格のハンデを補うため、用具の長さや本数を変えても構わない。

 試行錯誤を経て1971年に創始され、73年には国際スポーツチャンバラ協会が設立された。34カ国に広がって競技人口は10万人を超え、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フランス、エジプトには支部がある。頂点として日本選手権、全日本少年少女選手権、そして世界選手権(91年から)などが催されている。

 枚方市の「友心館」(竹中明美代表)には幼児11人、小学生31人、中・高・大学生5人、社会人12人、父母14人が在籍。毎週月、土曜の夜、学校の体育館などを借りてけいこしている。白い胴衣の子どもたちが「エイ」「ヤア」と気合いを掛け合う光景は勇ましくほほえましい。

 竹中家は「スポチャン一家」。勝久(35)・明美(34)夫妻は指導員も兼ね、長女の美優ちゃん(9)は小学1・2年の部で活躍。気にかけるのは「相打ちにならないこと」ときっぱり。相打ちは両者負けだからだ。審判員でもある明美さんは「頭のてっぺんから足先まで全身が有効打突で、3分間の一本勝負。剣を落としても、転倒しても、審判は止めません」という。1歳から始めた次女の優生ちゃん(6)が幼年の部で優勝したのも当然だ。

 副島洋和さん(60)は「まる3年になります。打てばポーンという音がして爽快感もあるし、実に楽しい。ここの子らは強いですよ」という。全日本で小太刀3位になった奥田克幸さん(25)は「本気で打ち込んでも安心だから面白い」と、女性の吉澤茜さん(25)が相手でも手加減しない。

 近畿での普及度は「ざっと6000人。大阪が半分で、あとは兵庫、京都、奈良の順」と、大阪協会の林光一事務局長。各地でひそかに楽しんでいる人が意外に多いようだ。問い合わせは、大阪協会TEL0724・83・2747、友心館TEL072・898・1346。 (
     
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