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グランドゴルフ 2006年11月号
ひたすら転がすボール 安全に熱烈に楽しむ18万人
 
    鳥取県東伯郡泊村で1982年、生涯スポーツ活動推進事業の一環として生まれた「グラウンドゴルフ」は、日本協会への登録会員が18万人を超えるほどに普及。6月に滋賀県希望が丘文化公園で開かれた「全国大会」には1978人が出場、10月の奈良県橿原公苑での「第12回近畿交歓大会」には490人が参加した。

 「滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山から各70人、そして地元奈良から140人。我慢してもらってこの数です。会場や宿泊施設の確保など、主催者は毎年、大変な苦労をしています」と、奈良協会・田中進事務局長がうれしい悲鳴をあげる。会場の陸上競技場と多目的広場は、お年寄りであふれる。「平均年齢は70歳近いでしょう」というが、軽やかなプレーぶりで熱気もすごい。
グランドゴルフ
ポストの前の1打はとりわけ慎重に

 競技はパターに似た専用クラブ(木製・長さ83センチ)1本だけを使い、スタートのマットからボール(樹脂製・直径6センチ)を打って転がし、ホールポスト(直径36センチの輪)に入って止まるまでの打数を競う。1ゲーム8ホール。1ホールの距離は通常、15〜50メートルで設定され、大会では3ラウンド計24ホールを回る。ボールはクラブのヘッドで正しく打たねばならず、押し出しやかき寄せは2打と数えられるが、空振りは打数に数えない。痛快なホールインワンを出すと、合計打数から3打を引く特典があり、意欲を高めて励みにもなる。ゴルフと違ってボールが空中を飛ばない分、安全なのがいい。

 橿原市の佐伯澄子さん(69)は「初めての方でもホールインワンを達成できるし、気軽に打って、歩いて、ストレスを発散し、だれともすぐ仲良しになれる」と効用を語り、婦人会に働きかけたりして、市内の17クラブ520人をまとめている。

 京都府与謝野町の小西武雄さん(74)は、丹後ちりめんを織るかたわら楽しんでいる。「ボールを打っていると、浮世のことを忘れます。たっぷりの汗と、少々の冷や汗をかいた後の宴会が、また楽しいんですよ」。普通のゴルフは「やったことない」そうだ。

 和歌山市の土井邦子さん(61)は「体のあちこちが痛くて悩んでいたのですが、主人に勧められてこれをやり始めたら、1年半ですっかり良くなりました」といい、素直なフォームからのショットはなかなかのもの。あくまで個人競技なので、スコアの良し悪しが他人に影響を与えることもなく、気楽にプレーできるのがいいのだろう。

 日曜日の校庭で、祖父母世代とお孫さん世代が楽しそうにクラブを振っている光景は、なんともほほえましい。 (

  問い合わせは奈良県協会TEL0745・77・2180。
     
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