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スポーツ吹矢 2006年12月号
姿勢正して呼吸を整えて 命中の快感は健康のおまけ
 
   背筋を伸ばし、ゆったりした一連の動作で筒から吹き出された矢が、スーッと飛んで直径24センチの的に突き刺さる。命中したときの爽快感が「スポーツ吹矢」の魅力だ。筒の長さは120センチで、矢は20センチ。薄いプラスチックフィルム製で、先が丸くなっているので安全。子どもからお年寄りまで、気軽に楽しめる。

 テニスやゴルフなどは「胸式呼吸」、ヨガや気功は「腹式呼吸」。どちらも健康には大切だが、スポーツ吹矢の場合は両方を用いる独特の「吹矢式呼吸法」。ストレス解消や心身のリラックスに効果があると、中高年に人気だ。
スポーツ吹矢

 シューティングラインに立ち、的に向かって45度の角度で足場を定める。矢を入れて背筋を伸ばし、アゴを引いて姿勢を正す。筒を両手で高く水平に揚げた後、息をゆっくり吐きながら筒をおろし、口元に引き寄せながら鼻から息を吸い、数秒止めて的に狙いをつけ、腹圧を利用して一気に吹き出す。じれったいほどの動作だが、矢はかなりのスピードで飛ぶ。矢を吹く時に腹式と胸式呼吸の併用で強く吹くことがコツ。

 ゲームは、1ラウンド(3分以内)で5本吹き、2〜6ラウンドの合計点数で競う。点数は的の中心が7点で外側へ行くほど5点、3点と減る。

 よみうり京都文化センターで月2回開講している坂田マユミさん(57)は、日本スポーツ吹矢協会の公認指導員。「一番大切なのが呼吸法。長く吸って、長く吐く。吸った時間の倍吐けるようになればしめたもの。そして姿勢。真っ直ぐ立つことが実は難しい。背筋力がいりますからね」と、ストレッチ体操から始まり、ヒジや腰、背筋の使い方など、基本を丁寧に教えている。体育教諭の経験から説得力がある。

 京都市の上田まゆみさん(49)は、2年で2段の腕前。9メートルの距離から30本吹いて150点以上マークする。「自律神経も安定してきたし、カラオケにもいいんですよ」。大阪・島本町から通う米林真知子さん(45)は「姿勢が良くなると聞いて4月から始めた。運動量が少なく、スポーツしたことのない私にぴったり。顔色が良くなったなんて言われると、うれしい」と、楽しそう。

 京都市の近藤鎮雄さん(73)は「9月に始めたころは命中率が良かったのに、欲がでてきたせいか、スコアが伸びません」と苦笑する。「欲を出すと、肩に力が入ったりして集中できません。的当てゲームじゃないんです。雑念を払い、無欲で吹くことが大切」と、坂田さんが助言する。

 呼吸法と健康をテーマに考案され、1998年に生まれた「スポーツ吹矢」は愛好者が増え、各地で「交流大会」が開かれている。 (

 問い合わせは、京都平安京支部TEL075・812・3213。
     
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