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公式ワナゲ 2007年6月号
入りやすくて奥は深く 9本を投げてめざすは300点
 
   「公式ワナゲ」という新スポーツがある。子供のころ縁日の出店やゲームセンターで、おもちゃや人形欲しさに挑戦した、あの輪投げ遊びの要領で点数を争う競技だ。

 ゴム製のリング(外径16・5センチ、重さ135グラム)9本を、2メートル先の得点板(60センチ角)の9個の数字に立てられたポールを目がけて投げる。数字は上段が左から4・9・2、中段が3・5・7、下段が8・1・6と並び、縦、横、斜め各1列の合計は15点。リングがはまった数字が得点になるが、どこか1列そろうと2倍のボーナスがついて30点になり、全ポールにはめるとパーフェクトで300点。
公式ワナゲ

 試合は2方式あり「単独投輪」は1人が9本(赤4本、黄4本、青1本)のリングを投げ続けて3セットの合計点で競う。「交互投輪」は各色4本ずつを交互に投げ合い、その時点で点数の低いプレーヤーにだけ青リングを投げる「アンカー権」が与えられる方式で同じく3セット制。青の一投で大逆転というスリルがあって観客も楽しめ、大会などの決勝向き。

 日本ワナゲ協会は1967年に大阪で発足。「輪投げ遊びから脱皮し、楽しい対話型の生涯スポーツに進化させることが長寿社会に必要」との声に応え、02年4月から統一ルールを設けた。

 京都府八幡市老人クラブ連合会の近藤赳夫さん(74)は「スポーツを通しての健康管理と、会話を通じての心の健康」を目標に、グラウンドゴルフやスカイクロスについで「公式ワナゲ」を96年から採り入れた。「慣れてくると欲が出て余分な力が入る。ゴルフのパットと同じです。会員の飯田喜久子さんが先日、150点と180点を出しました。60歳すぎても進歩するから楽しい」

 腕自慢たちのターゲットは日本協会が主催する「全国ランキング大会」。特定の場所での開催ではなく、専用スコアカードで得点を登録し、4月から翌年2月末までのデータを集計して順位を決めている。

 協会事務局の長谷川俊雄さん(57)は「05年度は15都市24団体の756人が参加。その後もどんどん増えているので、この秋に山形で第1回の全国大会を開く準備を進めています。お年寄りが、小学生を相手に熱くなったり、世代間交流にも役立っています」という。

 山形県が最も盛んで滋賀県、京都府、大阪市などは老人クラブが中心。日本協会作詞、作曲の「公式ワナゲのうた」まである。広い場所は不要で、ルールは簡単なのだが、作戦を立てながらプレーすれば意外と奥深いスポーツだ。問い合わせは日本協会事務局TEL06・6971・9190。 (英)
     
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