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武術太極拳 2007年7月号
腰が伸び背筋も伸びて にぎわう大会選手に91歳も
 
   「武術太極拳」が年々盛んになっている。健康法や美容法で人気の太極拳と、各種の中国武術、中国拳法を総称した競技スポーツで、毎年夏に開催される「全日本選手権大会」には全国から2500人もの選手が参加し、国際大会にも代表選手を派遣している。「全国健康福祉祭」や「全国スポーツレクリエーション祭」など生涯スポーツの普及を目指す大会でも注目を集め、昨年の「兵庫国体」では伊丹市と赤穂市で公開された。
武術太極拳

 競技種目は、日本の空手が源流といわれる南拳、姿勢や動作が大きく伸びやかでスピードのある長拳、両刃の真剣を使う剣術、片刃で湾曲した刀を使う刀術。それに槍術、棍術など数多いが、中高年には「24式太極拳」「太極拳」「太極剣・刀」が適している。

 6月に桜井市で行われた「シルバー太極拳近畿交流大会」も大盛況。奈良県連盟の谷甚四郎理事長(62)は「60歳以上の大会も京都で生まれて14年目。出場選手は昨年より70人増えて572人。技術水準も高まっています。今回から24式に80歳以上の種目を新設し、26人(男性12、女性14人)が参加。いつまでも続けていけるスポーツだと実感しています」と、6コートでの演技、満員のスタンドに気を引き締めていた。

 最高齢の瀬口辰吉さんは91歳。「15年前に女房と一緒に始めた。足腰が強くなり、姿勢がよくなった。みんなで楽しめるのがなによりいい」と言えば、妻あや子さん(78)も「心と体が丸くなった感じ。友達が増えたし、主人とも共通の話題があるので円満です」と返し、肌つやもよく若々しい。

 「24式太極拳」は名の通り動作の数が24。ゆったりした動きながら、踏ん張る力など一連の動作が武術そのもので、体力、筋力が向上するのだろう。河内長野市の西島幸子さん(78)は「腰が曲がりかけてきたので始めたら、背筋が伸びて楽になった」と、「夢遥か」チームで頑張っている。

 同市の長谷川昌幸さん(74)は「糖尿病だったので始めたらやみつきになり、やればやるほど奥が深い。太極拳には入学式があっても卒業式はありません」と笑わせる。武術クラスでは場数を踏むことが大切だという。

 5人の審判が10点満点で採点し、最高と最低点を除いた3人の平均点で決まる。西村誠志総審判長(58)に聞くと「採点の基準は、型(仕上げ)と法(流れ)で6点。リズム、精神力、協調性で4点。華があっても実がないと駄目なんです」。

 公園で楽しんでいる人たち、カルチャーセンターなどで習っている人たちなど、愛好者は100万人を超えるといわれるが、どの大会でも姿勢の正しさに感心させられる。問い合わせはTEL06・6585・2812。 (英)
     
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