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クロリティー 2007年12月号
距離変えて30投で競う 簡単なようで深い輪の世界
 
   「クロリティー」という名になじみはなくても、スポーツ輪投げといえば、知っている人も多いはず。大阪府岸和田市の「高齢者ふれあいセンター朝陽」で毎月2回、このスポーツを楽しんでいる人たちがいる、と聞いて出かけてみた。

 「下野町5丁目老人クラブ」の人たちで、みなさん65歳以上だが、肌つやも良く、動きも軽やか。会長の西村勇さん(68)は「みなさん元気でしょ。体をそれほど使わないから、お年寄りだけでなく、障害のある方や子供でも十分楽しめます。会員の健康維持のため、8月に用具を買いました。近くにこんないい施設があってみんな喜んでいます。この方なんか、80歳を超えているんですよ」と、紹介された藤本貞雄さんは84歳。
クロリティー

 「最初見たとき、こんなの簡単なもんや。専門的な知識や技術も必要ないしと思ったが、やるたびに結果が違うし、これは奥が深いスポーツなんや、と思い直しています」と藤本さん。

 クロリティーのレーンは幅91センチで、長さ10メートル以上。25本のピンを打った盤(75×75センチ)を傾斜角60度にして置き、一定の距離から輪(内径13センチ、外径18センチを投げて得点を競う。普段は3メートル、3.5メートル、4メートルの距離から10投ずつ投げ合い、計30投のボード上の有効得点(中央10点など)をカウントして勝負を決める。ラインから踏み出さないように気をつけて片手で投げるが、下手投げ、横手投げなど自分のスタイルでOK。簡単なようだが、結構、集中力がいる。競技会ではシングルス、ダブルスがあり、投げる距離も長くなる。

 輪がピンに入らなくても、一部がピンにかかっていれば得点になるが、それでも10投で50点を超える人は少ない。牧野初美さん(69)は「無理なく安全に誰でも楽しめますが、なかなか難しい。いい得点が出たと喜んでいても、投げる位置が3メートルから50センチ変わっただけで次はガタガタになったりして結果が大違い。やるからにはいい得点を挙げたいし、負けん気が出てきて、みなさん目の色まで変わってきます」と、順番がくるのが、待ち遠しそう。

 クロリティー(QULORITY)は輪投げ(QUOITS)と活動的(SPORTY)を合せた造語。1988年に名古屋の大学の先生たちが考案し、愛知県に日本協会が誕生した。90年の「全国健康福祉祭」で初登場し「ねんりんピック2000大阪」でも披露された。

 日本協会に問い合わせると「愛好者は10万人。関西では京都、大阪が多いですね」というのだが、なかなかお目にはかかれない。「公式ワナゲ」など、類似した新スポーツとの普及活動が、これからの課題だろう。

 問い合わせは、西村会長TEL072・438・6061へ。 (英)
     
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