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「ゲートボール」は新スポーツのフロンティア。終戦直後の1947(昭和22)年、北海道・芽室町で生まれた。もともとは子供用に考案されたそうだが、適度の運動量などで高齢者に人気となり、愛好者は全国に広がる。
1チーム5人で対戦。約25メートル×20メートルのコートに、ゲート(幅22センチ)3カ所とゴールポール。先攻が奇数番号の赤、後攻は偶数番号の白ボールを使う。ゲートを通過すれば1点、最後のゴールポールに当てると2点で「あがり」。試合時間は30分、チームの合計点で競う。
打球を他者ボールに当てると「タッチ」といって「スパーク打撃」ができる。二つのボールを足で踏み、自球をスティックで打って味方球なら有利な位置へ動かし、相手球なら場外へ転がし出す。こうしたチームプレーも ゲートボールの魅力だ。
第1ゲート通過後は第2ゲートの周辺に集まり、相手の邪魔をしながら通過する。そして、第3ゲートを通過したら、その周辺で邪魔をしながら時間を稼ぎ、残り5分で「あがり」を狙う。味方に有利で、相手に不利な状況をどう作るか、作戦がものをいう。勝負にこだわるなら得点するより、いかに相手を邪魔するかがポイント。知的なスポーツでもある。
休日の公園などでよく見かけるが、毎日のように楽しんでいるチームを探した。大阪市平野区加美の「福祉センター」クラブは、月〜金曜の毎朝スティックを振っている。バス停の真ん前にあるグラウンドは整備も行き届いている。この日は男女10人での腕比べ。若くて70歳前後と聞いて驚いた。細かい動きもスムーズにこなす。
白熱してくると、狙うコースの指示が飛び、大きく外すと大声も。「指示に腹を立てたらいけません。ハイハイって聞いて自分の腕を磨くのです」と松下八重子さん(80)。手取り足取り、丁寧に教える人もいる。ボールの中心をスティックの中心で打てば、目標へまっすぐ進むはずだが、それほど簡単でないところも面白さなのだろう。「ほめられながら教わるといい気分。いろんな人たちと交流できるのもいい」と谷渕次子さん(76)。
前代表の松下音治郎さん(82)は「すべてのボールがどういう狙いを持ってその位置にあるか、常に考えてゲームを進めるのが勝負の駆け引き」といい、現代表の藤本明雄さん(76)は「かつては組織団体が乱立して異なるルールが用いられたこともありましたが、連合が設立されてルールも統一。本当に好きな人たちが健康や仲間づくりで楽しんでいます。生涯スポーツはゲートボールが一番」と力説する。
愛好者は全国で約200万人。平野区連盟だけでも19チーム200人が知事杯などの大会に出場する。ゲートボールは、日本の高齢者にとって永遠の友のようだ。 (英)
◆問い合わせは藤本明雄さん宅TEL06・4303・2751.(終わり) |
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