フロンティアエイジ
フロンティアエイジ=新時代の開拓者 フロンティアエイジ
いい湯だな「近畿の温泉めぐり」INDEX  
   
 
朽木温泉(滋賀・湖西) 朽木温泉への地図
 
 
天狗伝説の里は緑の中 バリアフリーのバンガロー好評
 
   朽木(くつき)温泉は、かつて若狭でとれたサバを、京の都に運んだ道という「鯖街道」沿いの山里にあった。

 「湯船から、四季折々の森が楽しめる。登山の後に寄ってみろよ」。付近の山によく登っていることを知る友人から、その名を聞いたのは何年前だったか。山を下りて、さらに奥の温泉に行くのはおっくうだったし、辺地、秘境の印象もあった。いつかはと思いつつも歳月がたってしまった。

天狗の口から入る水着着用の露天風呂
    5月下旬のある日、妻を誘って車を駆り、やっとその温泉に向かった。道は比良山系と京都・北山の深い谷間を北に延びていた。
 
 「市となりし朽木の里や竹の秋」。道路標識に「高島市朽木」とあるのを見て、妻が駄句をひねった。昨年末までは、滋賀県高島郡朽木村。尾根筋から道路のすぐ脇まで迫る樹木の中に、黄ばんだ竹林が点在している。

 「これでも国道か」と悪口をいわれてきた鯖街道も、近年になってトンネルが次々と開通し、拡幅工事でほとんどが2車線の舗装道に変わった。滋賀県で唯一残っていた村は、もはや秘境・辺境の地ではなくなっていた。

 比良山系最北端の高峰、蛇谷ケ峰(902メートル)の北北西の山すそに造られたスポーツ、自然体験のための総合施設、グリーンパーク「想い出の森」に、その温泉はあった。あの竹下内閣の「ふるさと創生」資金で掘り当てた温泉だ。

 「てんくう」という名の温泉施設から、蛇谷ケ峰頂上付近の「天狗が住む」といわれてきた自然杉の森が望める。「てんくう」はこの伝説にあやかっての命名。ふたつの露天風呂には、巨大な鼻が天を仰ぐ造形物もあって、天狗はPRの大役を担っている。

 大きなガラス張りの浴室で湯に浸ると、そこから見えるのは、ただ緑濃い雑木林と天狗の像。ドライブの疲れは十分にいやせた。バリアフリーの貸しバンガローが人気という。  (

◆メモ 泉質=アルカリ性単純温泉▽効能=捻挫、神経痛、関節痛、消化器疾患など▽入浴料=600円、山荘「くつき」宿泊者は無料。問い合わせTEL0740・38・2770
   朽木温泉グリーンパーク想い出の森  
     
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