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海を見ながらのんびりしよう−そんな気分で明石港から車で船に乗った。「たこフェリー」が愛称の明石淡路フェリーは真南へ向かい、高さ297メートルある明石海峡大橋・淡路側主塔の土台をかすめて20分で淡路市の岩屋港へ。「美湯(ビユー)・松帆の郷」は約60メートルの高台にあり、港から5分ほど。
露天風呂からの眺望に圧倒される。東経135度の子午線が通る淡路島の北端。島と神戸を結ぶ大橋が右手の山影から伸び、メインケーブルと橋桁をつるワイヤーの繋ぎ目が見えるほど近い。中央の主塔間1991メートルが世界一の吊橋は、船上から仰ぐ力強さとは違って優美に映る。
橋と併せて、橋上を走るクルマ、海峡を行き交う大小の船、明石・神戸の市街と六甲山系などが一望できる。明石港、日本標準時を刻む明石市立天文科学館も望め、心地いい海風が身体をなでてくれる。
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| 夜景も抜群の露天風呂(美湯・松帆の郷提供) |
温泉は地下1140メートルからくみ上げ、「大橋(98年3月開通)でポイントの高まった景色を町の発展に」と願って橋開通の翌年秋に開館した。風呂は自然石と土タイルを基調にした「和風」、アーチ状の天井で素焼きタイルを基本にした「南欧風」の2つで、ともに室内と露天を合わせて150人が入浴できる広さ。日替わりで男湯、女湯になる。
海側はすべてガラス張り。自慢の景色がどこからでも楽しめるのがうれしい。島内の人、四国観光帰りの人、神戸や明石から通う人など、来場者は年間20万人余り。連休などには時間待ちになることもあるという。
訪れたのは夏休み明け平日の昼間で、入浴客が少なく、景色と湯を存分に堪能。明石海峡産のタイ、タコ、アナゴのすしもゆっくり味わった。「夜は橋が様々な色でライトアップされます。対岸の夜景が鮮やかですよ」と担当者。次はぜひ夜にしたい。 (清)
◆メモ 泉質=単純弱放射能低温泉▽効能=神経痛、関節痛、五十肩、高血圧症、皮膚病、婦人病など▽入浴料=大人700円、子ども400円▽あし=淡路市の岩屋港からバスで7〜10分▽TEL0799・73・2333。 |