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大阪・奈良府県境の葛城山と金剛山。大和盆地の南西端にあたる葛城山の東山麓は、古事記や日本書紀を彩る神々がいたるところに鎮座する神話の里。そのロマンを訪ねて柿本人麻呂、松尾芭蕉、近くは司馬遼太郎らの文人が古道をたどった。
金剛の黒緑の山塊が迫り、古代豪族・鴨族ゆかりの高鴨神社のうっそうとした森の間近に「かもきみ(鴨君)の湯」はある。外観は温泉のイメージとかけ離れ、かまぼこ屋根のビッグな体育館風。それが神々の風景にとけ込み、にぎわっている。
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| 葛城の山並みに体育館のような巨大な施設が・・ |
天然温泉かけ流しの源泉の湯をはじめ座湯、寝湯など11種の内風呂と、うたせ湯、ハーブ湯など9種の露天風呂があり、好みのメニューを選んで楽しむ客が多い。品揃えと日替わり定食が自慢のレストランやカラオケ室、ボディケアルーム、トレーニングマシンを備えバレーボールができるほど広い多目的室、貸し会議室まである。和歌山から息子の車で来たという男性(78)は「温泉と食事がいい。体のあちこちを傷めたが、癒されるので週1回通っている」と目を細める。
3年前に地元御所市をはじめとする当時の4市4町が開設した大型施設。今春から指定管理者制度を導入し、大阪に本社を置く民間企業が運営に当たっている。
清掃が行き届いているので素足で歩け、従業員は会釈で応える。入場制限が起きることもある週末、祝日以外は入浴の「お替わり」可能。体育施設や隣接の子ども遊園で汗を流してから再入浴する家族連れもいる。ここは「お客様が神様」なのである。 (む)
◆メモ ナトリウム系温泉。34・4度の湧出泉を加温。神経痛、関節痛、慢性消化器病などに効用。入浴料500円、家族貸し切り風呂(2000円)もある。近鉄御所から奈良交通バス。TEL0745・66・2641。 |