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巨大な花崗岩がどんと構え、その裾から透明な湯が湧き出ている。誰も居ないので足を広げて浮いてみた。なんとも心地いい。鳥取県三朝(みささ)温泉の旅館万翆楼にある「巨巌の湯」。今回は倉吉の友人に「三朝のラジウム含有量は世界一。本当に効くから」と勧められ、近畿を離れての番外編。
早く着いたので開山1300年祭の三徳山三佛寺へ参る。絶壁に国宝の奥院投入堂がある天台宗の修験道場だ。住職の米田良中さんが「作家の五木寛之さんは奥院へ3時間かけて登られました」「平安末期に源義朝の家来が三徳山に参り、見つけた白狼を射るのを止めたら、その夜、夢枕に妙見菩薩が立たれ、病苦を救う株湯の場所を教えられたと伝わっています」などと紹介してくれる。
宿で大女将の大岩富士さんと若女将の美紀さんにその話をしたら「湯治のお客様が多く、がんに効くからと8回見えた方もいらっしゃいました」とか。
低線量放射性物質のラジウムやラドンを含む三朝温泉には、自然治癒力を高めるホルミシス効果があるとされ、岡山大学の三朝医療センターや三朝温泉病院が治療に使っている。周辺住民のがん死亡率が全国平均の2分の1という記録もある。
夕食は館内の翡翠(かわせみ)桟敷で「かに炙(あぶ)り焼き」。くせのない地酒とともに美味を堪能した。
翌朝は早くから温泉街に出て足湯や飲泉を楽しみ、最後に由緒ある株湯へ。湯舟は2畳余で200円ナリ。熱かったが、奥歯を噛みしめて入っていると、お年寄りが集団で入ってきて「ホントに治るのかい?」と聞かれた。いい朝湯だった。(朗)
◆メモ 単純泉(含重曹食塩放射能泉)▽喘息、肺気腫、リウマチ、神経痛、肝臓がん、糖尿病、高血圧など▽1泊2食(夕食は翡翠桟敷)=1万8900〜2万5200円、日帰り=500〜1500円▽JR大阪→倉吉(約3時間)、日本交通バス大阪→倉吉(約4時間)、車なら吹田→三朝温泉(約3時間半)
[優待サービス]フロンティアエイジで見たと告げれば、1泊通常1万8900(1室5人)〜2万5200円(同2人)が1ドリンクサービス付きで1万5800〜1万9800円になる。TEL0120・43・0511。 |