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| 犬鳴山湯元温泉荘(大阪府) |
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山中のひなびた温泉を求めて「犬鳴山(いぬなきやま)温泉」へ出かけた。犬鳴山は修験道開祖の役小角(えんのおづぬ=役行者)が661年に開いた日本最古の霊場。大和の大峰山より6年早い開山で寺の名前は七宝滝寺。山中の七滝を巡る道はハイキングコースとして四季折々に楽しめる。
犬鳴山温泉には5軒の宿泊施設がある。湯元温泉荘が敷地内に設けた日帰り客用温泉「山乃湯」を目指し、樫井川沿いの府道泉佐野打田線を和歌山県へ向かい坂を上る。見落としそうな左の脇道へ入り「湯元温泉荘」の看板を見ながら急坂を下りる。
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| 滝のほとりの役行者の銅像(右)には時おり滝のしぶきが。おこげがうれしい釜めし(左) |
斜面に建つ古びた建物は温泉らしくないが、階段を上ると女将の高原馨さん(68)が迎えてくれた。夫の長文さん(71)は犬鳴山温泉組合の会長を務める。昔から行者場の薬湯となる湯がしみ出ていた地で、56年(昭和31年)に長文さんの父が源泉を掘り当て、大阪府の温泉認可第1号を受けた。その後に出来た旅館にも湯を送っている。
昼食は予約しておいた名物の釜めし。おこげが香ばしくおいしかった。食後に行者場の滝まで歩く。山の名の由来である伝説の義犬もまつられ本堂から読経の声。あらゆる神仏がまつられた霊山ならではの気を感じた。
下山して山乃湯へ。脱衣場には棚と洗面台一つ。他には扇風機と体重計だけで実に簡素。3畳ほどの湯船から微かな硫黄臭がし、湯はヌルヌルして肌に良さそう。白い湯の花も漂う掛け流しの湯の贅沢なこと。眼下に「6月末には源氏ボタルが群れ舞う」という川が流れる。
母親の代から常連という若い女性から「ドライヤーもないのでびっくりでしょ」と声をかけられたが、何より「いい湯」があった。宿泊すれば豪快な岩風呂にも入れる。泉佐野港に近く、新鮮な魚介類を山菜とともに楽しめるのも魅力だ。 (養)
◆メモ 泉質=純重曹泉▽効能=切り傷、火傷、リウマチ性疾患、アトピー▽入湯料=700円▽あし=JR日根野から犬鳴山行バスまたは関空自動車道上之郷ICから5キロ▽湯元温泉荘(TEL0724・59・7015) |
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犬鳴山湯元温泉荘 |
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